放課後修行部って言うんですね、今初めて聞きました
セイビちゃんの尻尾の連撃に対して私は剣で弾き、距離を取って魔法の球を打とうとするとすぐに間合いを詰められて、また剣で応戦して徐々に下がって距離を取ろう試みる。
縛りとして、魔法は一つだけで戦う事を縛りにしてる。
私は魔法の球を、セイビちゃんは蒼い尻尾の生成のみを使って戦う。
セイビちゃんは尻尾の連撃で私に隙が出来るまでひたすらに攻撃を繰り出し、私は防御しながら魔法の球を打つチャンスを伺っている。
セイビちゃんが押しているように見えるけど、多分私の方が優位に戦えている。
というのも、セイビちゃんの尻尾の攻撃は分かりやすいからちゃんと見ていると対処が簡単にできる。
それに私の中のルールで、魔法の球で攻撃をするのであって、剣では攻撃をしないと決めてるから、剣で何度も一戦入れられるチャンスがあってもやらずに、引いて体勢を整える。
至近距離で魔法の球を放ってもいいけど、現状の条件で私が防げる状態じゃないから、至近距離で放つのは止めて、距離を取って放てる時を伺っている。
だから、私の中のルールに従わなければ、勝つ事は出来るけど違うよねってなってるから、決着がつかない状態。
時間も5分と決まってるからそれまでに体力が尽きるって可能性は無い訳じゃないけど、厳しいかな。
セイビちゃんは強い。自身で現状把握も出来てるし体力管理も出来てる。絶え間なく尻尾で攻撃してるけど、消費してる体力は殆ど無いはず。
寧ろ私は防御に徹してるから、私の方が体力の消費が激しく、いずれ隙を見せてやられそうな気がする。
まぁ私も5分で体力切れになるような体力作りはしていないから、大丈夫だけどね。
そうしてあっという間に5分が経ち引き分けで終わった。
ずっと同じような状態が続いてて、セイビちゃんは真っすぐというのか素直というのかあまりフェイントを混ぜないから読みやすかった。
「あれだな、シンプルに技術が足んねぇ。俺もお前もな。明らかに全て防がれてたし、お前も攻め切らなかった。俺はこの尻尾をもっとうまく使いこなす必要があるな。あの場では魔法を覚えて対処出来ていたが、魔法が覚えれなければ俺は負けていた。そう言うことだよな。現場でも。寧ろ現場では積み重ねが足りてなくて命を落とすところだったな。鍛えるべき部分がハッキリとした。ありがとな!」
「私こそ、ありがとうございました。私も魔法の球を放つチャンスを見いだせなかったので、流れを自分の物にする力が必要な事が分かりました。ありがとうございます。」
「そうだな。反省や指摘は何かあるか?俺は自ら見つけれたならそれでいいと思っているが、お前は何か俺に言いたいことはあるか?」
「そうですね。私はセイビちゃんの尻尾の動きが読みやすかったからもっと緩急をつけたりフェイントを増やしてみたり、手や足を使って攻撃数を増やしてもいいのかなって思いました」
「そっか、確かに俺の動きは読みやすかったよな。何でか分かんなかったけど、そういうことだな。まぁ斬撃は鱗が弾いて効かねぇはずだけど、お前みたいな奴には通用しねぇからな。斬撃だからって鱗で弾いてばかりじゃいられねぇもんな」
そうだね。
基本的に隙が出来ても慌てないのはいいけど、明らかに剣の攻撃を気にしないでいる。
その慢心な気持ちは対峙してて伝わるし、それが隙になっているから手元の武器が変化してハンマーとかに切り替えられたら終わりだと思う。
「うし、じゃあ残りは各自で出来た反省点を元に特訓だな。つってもいつもみてぇに指導してくれる先輩も先生もいねぇから、独自で考えるしかねぇけどな」
「そういえば、先輩方はいつ帰ってこられるのでしょうか?」
「確かに!ずっとって訳じゃないよね?」
「俺が聞いた限りだと、早くて来月、遅くて1年かかるって言ってたな」
「あれ?じゃあ、魔法披露会は?」
「一応、基本的に向こうにいるから少しなら戻ってこれるつってたな。それに魔法少女全員が呪獣退治に出てる訳じゃねぇし中止になるのはねぇぜ?」
「そっか、なら良かったね!」
「あぁ、とはいえだ。期間が延びようが、指導者がいなかろうが、俺は先攻部隊に所属する!わりぃがお前らも俺について俺を手伝ってくれ!」
「勿論だ」
「仕方ないわね」
「勿論手伝うよ?」
「あぁ」
「私達も出来る限り協力するよ!ね!みんな」
「「はい!」」
「「おぉ!」」
「ひとまず、我々の目標について、語り合うと言うのはどうだ?急いで訓練しても仕方あるまい。この間の決闘、そして今回の訓練を経て新たに目標が出来たものも居ろう。それぞれの目標に合わせて切磋琢磨協力し競い合い互いに成長するのは悪くない。親睦というのも踏まえて改めて話し合うのはどうであろう?」
「おぉ、いいな。俺はずっと言ってるが、お前らの目標や夢を聞いた事がねぇ。せっかくだ。俺ら『放課後修行部』の目標や夢について教えあおうぜ!お前らも強制はしんけど、せっかくだ。良ければ語っていけ。俺らで協力できる事があるかも知んねぇしな!」
「いいじゃん!じゃあ、汗流して部室に戻ろっか!」




