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対策訓練!!


「も、もうギブです」


 私は体力の限界でギブアップ宣言する。

 声を聞いた2人が森の中か姿を現す。


「も~カラネちゃんギブアップ早くない?」

「そうだよ。まだまだいける!」

「うぅ~スパルタだよ・・・」


 イチイちゃんとユズリちゃんに実践的に設置型魔法へ対応できるように特訓してる。

 警戒してても、魔力の検知は出来ても避ける事が出来ない。

 二人の魔法が変わった魔法なのか、検知した瞬間範囲が広がって少し離れた私の位置まで一瞬で広がるから逃げ場所が無い。

 魔法にもよるだろうけど、二人の魔法は地面だけじゃなくて空中も範囲内だから上に逃げても意味ない。


 対処方法は魔法を弾くとか無力化する力がいる。

 そんな力が簡単に作れたらいいけど、そう簡単にはできない。

 具体的にどうやって対策するかしっかり考えないとなぁ。


 まぁ確かに検知する練習なのに、検知した瞬間反応する魔法とかびっくりするけど、これをやめて検知したら成功にしてくれと言えばって話ではあるけど、でもそれは違うと思う。

 相手が同じように検知した瞬間発動する魔法だったら?広がる魔法だったら?

 ちゃんと対処できるようになっておかないと生温い練習では意味が無い。

 だから、ありがたいといえばありがたいけど、それでも、毎度毎度魔法にかかっては変な気持ちにや無駄に体力消費したり、精神的にやられるような幻覚を見せたりするのはちょっとなぁ。


「じゃあ息抜きに別の練習しよっか」

「あぁ~、私達がいつもやる追いかけっこね」

「追いかけっこ?」

「うん、私達ってみんな設置型魔法使えるから、追いかける人も逃げる人も設置型魔法を駆使して追い逃げするの」

「鬼は一人で、逃げるのは他のメンバーでね。だから今回は」

「カラネちゃんが鬼で私達を捕まえてね」

「私達は魔法で抵抗するからそっちも魔法ありで私達を捕まえてみて」


 そういってすぐにどこかへ行ってしまった。


《10秒数えたら私達を探して捕まえて》


 遅れて頭の中にイチイちゃんの声が飛んでくる。

 話の中にあった通信魔法だよね。

 てか、私やるって言ってないけど勝手に進んでしまった。

 まぁやるだけやってみよ


 声に出しながらカウントする。


「ぜ~ろ・・・よし・・・えっ?」


 目を開いて、魔力検知しながら歩こうとして、引っかかる。

 私の立っていたすぐ後ろに魔法はあり、検知した事で反応する。


 真っ先にあるとは思わなくて、驚いて逃げるのが遅れた。

 その遅れが致命的で魔法の範囲内に入ってしまう。


 引っかかってしまった以上今回の魔法の効果が何か早く見極めよう。

 意識は多分正常。

 考えがちゃんと出てくるし、普段通りの思考をしてるから大丈夫だと思う。

 今のとこ幻覚を見ているようには思えない。

 後は身体の異常について。

 身体は普通に動く。

 筋肉の衰えは感じない。


 う~ん、後は感情の植え付け系だけど、それって何か外的要因が無いとわからないんだよね。

 現状以上が無いなら別の事を考えてみよ。

 追いかけっこで設置型魔法でどんな事をするか。


 足止めが一番先に出るよね。

 一番は実は特に何もない魔法ハリボテの魔法。

 これが私の中で一番の候補かな。

 現状何もないから、とりあえず、イチイちゃんたちを探そう。


 ・・・追いかけっこってまずは捜索から始まるっけ?

 あまりやったこと無いからわかんないけど。


 あっこの状態って魔力検知が反応しない。

 いや、反応はしてるけど、常に私にかかってる魔法に反応して魔力検知がうまく機能しない。


 あれ?もしかして魔力検知の仕方が悪いのかな?

 確かに私の魔力検知の仕方って魔力を周囲に撒いて魔力の塊を見つけたら私の魔力が帰ってくるからそこに魔法があるんだなって判断できるものだけど、他の人のやり方は違うから、ダメ出し的な意味合いの魔法なのかな?

 でも、そんな回りくどい伝え方をあの二人はするのかな?

 多分しないよね。


 でも、魔力検知の仕方が悪い事がわかっただけ成果かな?

 まあ振出しに戻るようなことでもあるけどね。


 それはともかく、あの二人を探さないと

時間制限は設けてないけど、多分この訓練場の貸し出し時間が上限と自然となるよね。

 早く見つけないとなぁ

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