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テストが一通り終わった


 確かにシラベさんは魔法を使ってたから、魔法少女でもおかしくない。

 見た目や雰囲気が大人っぽくて、普通に大人の人だと勝手に思い込んでた。

 ここにいる人達が全員魔法少女なら生徒だけじゃなくて、先生も魔法少女になるよね?


 でも、少女という年齢には指導者としての都市が足らないように感じる

 しかし、シー先生は大人の様に感じる。


「そっか、まだ昨日来たばかりで魔法少女について、この学校について知らない事ばかりなのね」

「まだ、それも説明していないが、まずは先にやる事を済まそう」

「それもそうね。えっとそうそう、適正についてのお話ね」


 適正は3つある。

 戦闘、支援、その他。

 戦闘はトウカさんの属性【拳】などの直接戦闘に関係する属性が適正とされている。

 支援はフヨコさんの属性【与】やシラベさんの属性【査】などの非戦闘の属性が適正とされる。

 その他は戦闘や支援に属さない属性。ただこの属性は少なく、詳しい事は未だわかっていない属性。


「少し魔法についても教えなきゃいけないから、魔法も絡めるわ」


 魔法は契約時、正確には魔法少女として一定上の才能がある時に自然と覚える。

 私も既に一つ覚えている。

 魔法はふとした拍子に覚えたり、自分で特訓する事で覚える事ができる。

 ただ基本的に自分の属性の魔法しか覚えられない。所謂固有魔法というらしい。

 魔法は固有魔法だけじゃなくて、汎用魔法と適正魔法がある。

 フヨコさんやトウカさんが杖に乗り移動する魔法は汎用魔法で、練習すれば魔法少女であればだれでも使える魔法。

 適正魔法はその適正にあった魔法が覚えられる。

 戦闘系なら身体強化だったり、支援系なら透明化だったり、適正が合わないと使えない魔法がある。


 学校では始めに基礎的汎用魔法を教わり、その後適正魔法を覚え、今までの経験から固有魔法の研究開発を行う。


「ちゃんと授業を受けて、習得を順調にできれば、3年で卒業となります。その後は自由に過ごします」

「私の様に研究するもよし、シー先生の様に教師となるもよし、まぁ将来の事は深く考えなくとも今を必死に生きていけばよい。生き急ぐ必要はないからな」


 将来・・・


「いつか、家に帰る事は出来るのでしょうか?」

「ふむ、先に告げておくと可能ではある。が、オススメはしない」

「これもあとで説明しますね。まずは、カラネちゃんの適正がその他の系統だという事です」


 そういえば、私はその他の系統なんだった。

 その他の系統の適正魔法は何だろう。


「その他の系統は適正魔法が無いから、固有魔法の研究開発の期間が長くなる」

「その他の系統を持つ子は扱いが難しい子ばかりだし、そもそもその他の系統の人数が少ないのよね」

「魔法少女というのは呪獣の対となる存在。呪獣と戦う存在だと言うのに戦闘向けの属性では無いの不思議な事ではないか」


 確かに、言われてみたらそうかもしれない。


「契約時、又は魔法少女としての才能が一定のラインを超えた時に、その者の望む形やその者自身を示す属性が与えられる。魔法少女になってからも属性に変化は訪れるが、例えば【火】属性が【熱】属性に変わる。それくらいの変化しかない。全く別の属性になる事はありえないのだ」

「変化しても覚えた魔法は使える事から、元々その属性の可能性があったと言われていますしね」


 私の属性も変わるのかな。


「ちなみにだが、私は適正はわかっても君が何の属性か調べていないので知らない。教える教えないはその人の自由だが、私の好奇心の為教えてくれると助かる」

「そうね。良ければ私も知りたいわ」


 私の属性・・・それは・・・


~・~・~


 適正確認後に、外へ移動して魔法を披露し、説明の為に再び応接間に来た。


「先にテストの結果を伝えると、合格ね」

「今回確認したのは、学力、適正、魔法の確認、魔法は今回が初めてというケースは無くはないからな。授業中に暴走されても困る。あらかじめちゃんと使用できるか確認させてもらった」

「以上の事から、問題なさそうだったので合格とします。ちゃんと勉強もついていけそうですしね。はい、この端末が学校を含む全ての設備で使用可能の端末です。無くさないようにアクセサリーとして装着できるから気に入った状態で管理してね」

「そこに様々な記録が入っている。この場所で過ごすうえでの規則や地図、連絡ツール等様々な用途で使用できる」

「ただし、この場所でしか使用できないから注意よ。外の世界では使用不可だからね」


 渡されたのはスマホサイズの端末。

 基本的な使い方は一緒だけど、流石魔法というべきか、指輪になるように魔力を流すとすぐに変化して指輪になった。

 もう一度流して元の端末としてアプリを確認すると、地図やSNSアプリ、鍵アイコンなど様々なアプリが入っていた。


「その身分証ってアプリがあると思うけど、それにカラネちゃんのクラスや成績等が記載されるから頻繁に使う事になるかもしれないわね」


 言われた通り、私の名前と適正、さっき行った学力テストや使用可能な魔法の数など、様々な情報が記載されていた。

 さっきやったばかりなのに既に反映されている辺り、少し不気味なような流石魔法というべきか悩む。


「じゃあ、一旦話は終えて、さっきの続き、魔法少女について説明するわね」

「お、お願いします」


 少し手汗を掻いてしまっているが、緊張しているので仕方ない


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