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戦わない魔法


「あっ、あった!この学校の七不思議の本!」


 大きなリュックを背負った少女が何か紫色の大きな本を取り出した。


「これね!これね!メイの目標なの!」


 目標?

 学校の七不思議が?

 いや、そもそもこの学校に七不思議ってあるの?

 魔法に満ちたこの場所に七つで収まるほどの不思議って?


「もう、メイちゃん。それってこの学校じゃなくてよくある全国の学校の七不思議でしょ?」

「そうだよ!この七不思議を魔法でやってみたいの!」

「えっと・・・その・・・」

「あ、ごめんなさい。こっちの事は気にしないで、目的の本を探してください」


 ちょっと礼をしてから、横を通って本棚を見るんだけど・・・


「あのね!ノドカちゃん、メイね、魔法でいっぱいのビックリ作りたいの!」

「でも、この前はこの図書館を制覇するんだって言ってさっきまで探索してたでしょ?」

「うん!でもね、ビックリを作る為のあいでぃあ探しなの!」

「でもでも、危ない事は駄目じゃない?」

「危ない事しそうならノドカちゃんが止めてね!」

「もう!メイちゃん駄目なところは理解してよ~!」


 ちょっとビックリした。

 そもそもが私達魔法少女として、呪獣と戦う存在であると根付いてるからかな?

 遊びのような魔法って考えたことなかった。


「ご、ごめんね、質問していいかな?」


 気になってしまった。


「その・・・メイちゃんってどんな魔法を使えるの?」


 そんな戦いじゃない魔法を考える彼女が使える魔法を


「う~ん、メイはね!」

「メイちゃん、ちょっと待ってね。そのお姉さん、それって何のためですか?メイちゃんの魔法を知ってどうするつもりですか?」


 メイちゃんは教えてくれそうだったけど、ノドカちゃんが阻止する。

 まぁそうだよね。急に初対面の人に使える魔法を聞かれるんだもんね。警戒するに決まってるよね。


「えっと、その、戦うこと以外の魔法を考える人ってどんな魔法が使えるのか気になって・・・」

「ノドカちゃん!大丈夫だよ!あのね、お姉さん!メイはね《ビックリ箱》って魔法が得意なの!」

「《ビックリ箱》?」

「うん!大きな箱が出てきて、ランダムでビックリするようなものが出てくるの!」


 う~ん、確かに攻撃性は無いけど、いまいちわかんないかも。

 予想はいくつか立つけど、正解はわからないな。でも


「ありがとうございます。えっとメイちゃん?」

「うん!どういたしまして!」


 詳細は聞かない方がいいかな。


 そのあとノドカちゃんに引っ張られて去っていくメイちゃん達に手を振って本を探す続きをした。


 探す本は魔法に関する手がかりと魔法少女の歴史。

 魔法に関する手がかりとして、求める魔法はバレないで侵入するための魔法と空間を作る魔法。

 私が気づいたらこの場所に戻っていたように、魔呪少女が侵入した方法を知りたい。

 ネラが私の力を使って生み出した世界の様に私はあの空間を作りたい。


 魔法処女の歴史については恐らく詳しくはないはずだから、関連したことを知りたい。

 手がかりの単語として、"魔法少女"、"魔法少女狩り"、"魔呪少女"、"呪獣"、"竜"辺りが手がかりの単語なはず。


 まぁ・・・

 竜というか龍というかドラゴンは人気なのか関連したものはそれなりに出てくるな・・・

 呪獣に関しても魔呪少女に関しても殆ど見当たらない。

 見当たるのは異形の者に関する本だけど、これは這いよる系だったするしな・・・ちょっと違うもんね。

 魔法少女狩りに関してはそう言った作品があるだけ。

 魔法少女に関しても同じだけど、ちょっと変わってくるかな?

 たまに考察系があるけど、まぁ求めてるのとは違うよね。


 う~ん・・・

 中々というか割と藁にすがる思いだったしないよね。


 ・・・うん?

 魔女に関する本?


 魔法少女に関する棚に紛れて魔女についてとタイトルの本を見つけた。

 なんだか惹かれるというか気になる。


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