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私は壁です


「そろそろアクセサリー見に行こっか!」


 一通り服を見て回って、マンラちゃんだけが数着購入して、私達はただ着せ替え人形になって終わった。

 元々のマンラちゃんの目的の髪飾りを買いに行く。


「そういえば、マンラちゃんってあんまり髪で遊んでいる印象無いけど、どんなやつ買うの?」

「そっか、つける回数は少ないもんね。えっとね。髪飾りって華美な物が多いんだけど、私的には控えめなシルバー系の物か大きな花一つだけの奴とかが多いかな。今日のはね、羽のシルバーで魔力を流して好きな色にもできるものだから気にってもらえると思うんだ~!」


 そう言って微笑むマンラちゃん。


「マンラちゃん・・・その、よかったら私に合いそうなヘアアクセいくつか選んでくれませんか?マンラちゃんのセンスを見込んでお願いしたいです!」

「えっ!?いいの?じゃあとっても素敵なもの選んであげるね!」

「あっ、ちょっと・・・」


「あはは」


 マンラちゃんに引っ張られてハネちゃんは困惑しているけど、どこかうれしそう。

 マンラちゃんとハネちゃんに置いて行かれた私は急いで後を追った。


「じゃあ、ちょっと見てて。先に買ってくるから~!」

「えっ!あっ・・・行っちゃった」

「マンラちゃんに後で払わなきゃね」


 アクセサリー屋さんについて真っ先に目的の物を三つ選び取ってレジへ行ってしまった・・・

 唖然としながらも二人で苦笑する。


「カラネちゃん。こんなのはどう?」

「う~ん。ハネちゃんは合いそうだけど、私はちょっとな・・・」


 アクセサリー屋さんの髪飾りのエリアから離れてイヤリングを見ていた。

 私の服装や私自身にイヤリングはちょっと大人っぽくて合わないんじゃないかな。

 けど、ハネちゃんは大人っぽい服装だし綺麗系だからマッチしそうだけどな。


「あっ、でもこれとか好きかも」

「あ~なるほど。確かに好きそうですね。ちょっとあれですもんね。カラネちゃんって」

「あれって何?」

「厨二っぽい所たまにありますもんね」

「うぐっ」


 ちょっと蛇が絡まるようなイヤリングいいなって言っただけなのに・・・


「あっ、今度ジュオンちゃんと双子コーデしてるの見てみたいです。二人って雰囲気似てますよね。ゴシック系の双子コーデ見ていたいです。今度してみてくださいよ」

「えっと、ジュオンちゃんがいいよって言ったらね」

「本当ですか!?じゃあ楽しみに待ってますね」


 余計なこと言ったかな?

 なんか、着せ替え人形になった時も思ったけど、今は控えめなファッションをしてるし、普段もそんな感じだけど、実は派手なファッションだったり、変わったコーデが好きなのかな?

 さっきの悪魔のコスプレの時に初めは恥ずかしがってたけど、別に嫌がってはなかったからね。

 意外とゴシック系とかメルヘン系とかミリタリー系とか、なんでも好むように感じた。

 始めの一歩が踏めないだけで、色々オシャレしたかったのかな?

 でも、するだけじゃなくて見るのも好きだよね。


 私やマンラちゃんの服装を見て少し興奮しているように思ったんだよね。

 何となく雰囲気から元々どっかのお嬢様系の人だったのかな?

 まぁ今となっては関係ない事か。


 今が楽しそうだし、まぁマンラちゃんが良いよって言ったら本当に着るか。

 ハネちゃんと喋りながらイヤリングを見てるとマンラちゃんが戻ってきた。


「いたいた。なんか良いのあった?」

「これとかは気になってるんですけど、合いそうな服装が思い浮かばないんですよね」


 そういって、大きな玉のついたイヤリングを指さした。

 マンラちゃんは少し考えてから答えてくれる。


「う~ん、他のアクセを組み合わせたら良い感じになると思うな!一回試してみようよ!」

「そうですね。どのアクセがよさそうですか?」

「う~ん、このイヤリングなら例えばこのネックレスとかにして、顔回りに注目が行くようにしたり、こっちのネックレスにして上半身全体がまとまった雰囲気にしてみたりかな?」

「ほぇ~」


 ハネちゃん、ちょっと阿保面になってるよ。

 ハネちゃんの様子に気づいたマンラちゃんが質もする。


「あれ?ハネちゃん聞いてる?」

「あっ・・・ごめんなさい・・・スラスラ答えてくれるのでびっくりしちゃって」

「う~んまぁ、なんとなくの予想でしかないから実際に着けて着てみないとわかんないけど、でもハネちゃんに合うイヤリングだと思うよ?」

「本当ですか?マンラちゃんに言われるとなんだか自信持てますね」

「えへへ・・・うれしいな」


 うん。てぇてぇ

 私は静かに別の物を見ながら背景になっていた。


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