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契約精霊 S1
とても大切だった。
とても大事だった。
今は記録されない過去の話。
一匹の龍と魔法少女から始まった物語。
今はもう風化した記憶。
今はもう取り返しのつかない話。
気づいて後悔するだけの話。
進んだ針は止まらない。
分岐を間違った電車は止まらない。
すでに運命は決まった。
はずだった。
これは彼女の世界。
確定事項は存在しない。
取り返しは着かないわけじゃない。
可能性の種は
既に撒いてある。
気づくかどうか次第。
でも、気づいた時は全てが敵。
それに耐えられるかな。
まぁ、いざという時の為に来たわけだし、最悪の道は辿らせないよ。
少なくとも僕はそう認識してる。
しかし、これが彼女の想定していた未来だったのかな。
きっと後悔してるだろうな。
まぁ、きっと誰も悪くないから。
「だから、この物語に余分な物は与えないよ。いい加減諦めてよ」