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大人しく帰宅はできないですよね・・・


 私達は残りの時間罰ゲームの作業をするためにテントから追い出されてフヨコ先輩らがシラベ先生に報告をしていた。


 内容は聞けないけど、只事ではないことは確か。

 明らかに疲労したフヨコ先輩とトウカ先輩。


 変身したまま警戒を解いていないのは何かあるはず。


 現状私たちが知る事ができない。

 というかやらかした後なので知らせてくれないだろうけど、一年というのもあって知る事はできないはず。


 恐らく私達は明日自宅待機となる。


 まぁ、規則違反したし、帰っても何か罰はあるだろうけど、私達はもうこの件に関われないだろう。


 罰ゲームの見張りとして一番しんどそうなタイミングとして中間に入れられて眠りにつく。

 カラネちゃん戦闘に参加してないから元気だよね!だそうだ。

 言っておくけど、私戻ってきたばかりなんだけどなぁ。


 私は大した抵抗はせず、流されるまま受け入れた。


~・~・~


 翌日。


 案の定朝まで作業をしてた二人は何故か元気で見張りをしていた私たちの方が体力を消費していた。


「我々は一時撤退をすることにした。帰還後は各々上の指示に従い行動するように。学校の着地場につき次第我々は職務に戻る。2,3年生は1年生を帰還させてから持ち場に戻るように。では、これから帰還する。陣形は一年を囲うように円となって進む。万が一呪獣が出現した際は我々が対処するため、手出しすること無いようにな。では移動を開始する」


 なんだか、悪い事をして捕らえられたと罪人の気分。

 そんな気分の私とは裏腹に他の四人は元気そうだった。

 最後の見張りだったハネちゃんは若干眠そうだけど、それでも普通に会話している。


 空を飛びながらトンネルを目指す。


「だいぶ移動が活発化してるね」


 下を見るマンラちゃんの言葉を聞いて私も進行方向ではなく景色を見る。

 汚染された土地が広がり、呪獣の数が増えている気がする。


 ・・・あれ?

 そもそも汚染できるほどの強い呪獣っていたかな?


 呪獣。基本的に人を襲うけど、わざわざ環境を汚染したりしない。

 汚染するということは住処を作っているってこと?


 私が以前出した一撃。

 あれは威力の副産物として大地を荒れさせる事ができたけど、汚染するほどの力を出していない。出そうと思ったら出せたけど。


 以前出したレベルだとレベル50くらいの呪獣が汚染できる。

 最低でも30レベくらいはほしい。

 圧勝してたマンラちゃんが一方的にやられる強さ。


 でも昨日の群れの移動には一体もいなかった。

 それどころか反対から移動してきた呪獣の群れにもいなかった。


 昨日はハカリ先輩に捕まったのでちゃんと見れていないけど、トウカ先輩の衝撃波で一撃で倒れて、二発目を与えて殲滅していた。

 だから、そのくらいで倒れる呪獣しかいなかったはず。


 それが一晩でこんなに汚染が広がるほどの数がいたって事?

 私たちが戦ったのって全体の1割にも満たない呪獣だったのかもしれない。


 ここにいる呪獣が少なくてもレベル30の呪獣が複数体いるはず。


 あれ?そもそもなんでこんなところに呪獣が?

 ユイさんが結界で守っているはず。

 こんな数の呪獣が入り込む程ぬるい防衛はしていない。


 なのにここにこんな数の、視界に入る森の2割が一晩で8割にまで進むほどの呪獣の数をやすやすと見逃すはずがない。


 内部の裏切りだったり?研究対象の脱走?


 何があったんだろう。

 結末は知る事ができないけど、何か知るきっかけが欲しい。


「そろそろトンネルにつく。念のため一年の真ん中に一列で移動するぞ」


 トンネルに入る前に並びを変えて進むことになったので、少し下がってハネちゃんの後ろにつく。


 私の前にハネちゃん、リューちゃん、トウカ先輩ら三名とシラベ先生とアンナ先生がいる。

 7人も先の様子なんて見る事はできないけど、声は聞こえた。


「みんな、急いで逃げろ!」


 シラベ先生の怒鳴り声と共に爆風が襲う。

 爆風の影響でバランスを崩し少し離れた場所に飛ばされたものの空中に留まる事が出来た。


「ちょっと歯ごたえありそうな餌がいっぱいだよ」

「そうね。手こずりそうだけど、目的は達成できそうね」

「アンタら・・・何者だ?」

「えぇ~あたしたちを知らないの?」

「しょうがないでしょ。ろくに知識のない閉鎖空間で育った魔法少女なんだから」

「あはぁ~そっか、でも、親切に教えるのっておもしろくなーい」

「まぁ好きにしなさい」

「じゃあ、まずは弱そうなちびっ子から」


 ちびっ子という割には本人も小さい小柄な少女。

 印象として吸血鬼を思わせる見た目で、翼も角も尻尾も生やしている。

 それに対して、もう一人は軍服を着た高校生くらいの女性。

 長い剣を持っていて剣から紫の霧が渦巻いている。

 二人の雰囲気から嫌な感じがする。


 シラベ先生は何を見て逃げろと言ったんだろう。


 真正面から受けた影響か周囲の空中には見当たらない。

 

 それに上手くバランスが取れなかったのか未だに不安定に飛行しているケイカ先輩が狙われた。

 ケイカ先輩も自身が狙われていることに気がついて応戦する。


「このお子様が、ボクを甘く見てるなら後悔するっすよ!」

「あぁ!?だれがお子様じゃい!?ガキがよ。粋がるのも大概にせえよ」


 始めは爪を長くして攻撃していたけど、お子様という言葉に反応して、魔法をは発動した。

 詠唱は聞こえないから何を唱えたか分からないけど、ケイカ先輩の顔色が悪くなる。


「うぁ、わぁ・・・うわぁぁぁぁ」

「私の後輩をいじめないでくださるかしら?」


 ケイカ先輩の顔色が悪くなり、泣き叫んだ瞬間シンラ先輩が助けに入った。

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