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みんな血の気が多いような気がします


「ごめんね。あの時・・・もしかしたらみんなの事」


 あの時私は、いくら先生に守られていたとはいえ、自暴自棄になってみんなの事を殺そうとしていた。

 殺そうとしたことには変わりない。


「?別に大丈夫だよ。だって私死なないし、実際に死んでないから!」


 なんか的外れな返答が返ってきた。


「でも、私みんなの事殺そうとしてたんだよ?」

「でも、みんな死んでないし、あの程度の攻撃で死ぬのは一般人しか死なないよ?魔法少女を殺す攻撃は一切してないから多分本気で殺す気はなかったよね?」


 確かにそうかもしれない。

 魔法少女を殺すほどの威力は無い攻撃だった。


「でも・・・でも・・・」

「もう!いいの。大丈夫だから。そんなに気にするならお願い事聞いてくれない?」

「なに?」

「ちょっとお出かけしたいの」


~・~・~


 少し悩んだ時点で、その願い事を聞くしかなかった。


「じゃあ、ジュオンちゃん。ハネちゃんお願い」

「いくよ?《呪装・暗黙》《装備・共有》」

「えっと、《妖精の羽》《妖精のいたずら・神隠し》」


 私達一年生でこっそり抜け出して、呪獣の巣を見に行く。

 恐れ知らずなマンラちゃん、ジュオンちゃん、リューちゃん。

 先生に怒られるのは怖いけど興味深々なハネちゃん。

 私の呪獣の姿を見て、ほめてくる時点で少し変わってるメンバーなのを理解すべきだったかもしれない。

 それに用意していたかのように隠し事に向いてるジュオンちゃんの《呪装・暗黙》は影のような姿になって音を立てても鳴らないようになる姿。それを《装備・共有》で私達にも与えられる。

 それにハネちゃんの固有魔法は色んな姿の羽を出現させて、鱗粉を振りまいていろんな魔法を発動させる変わった魔法。

 これでもサポート系ではないから本当に不思議。

 今回の《妖精の羽》で透き通る羽を出現させて、私達の頭上を飛び回ってから、魔法を発動する。

 《妖精のいたずら・神隠し》は他の人から対象を認識できないようにする魔法。ただ同年代以下の人にはばれてしまうのが難点らしいけど、現状年下はいない・・・いやケイカ先輩が十歳以下だからケイカ先輩にばれたら見つかるようになっちゃうのか。


 ケイカ先輩は特に警戒して移動しなきゃいけないな・・・


~・~・~


 場所を知っている私を先頭に空を飛んで移動する。

 このメンバー、杖なしに飛べるのが私含めて5人中3人いる。

 リューちゃんとハネちゃん。


 ハネちゃんはさっき使った羽を出しっぱなしにしないと魔法の効果が切れるからって事でそのまま維持して、リューちゃんも固有魔法で《竜翼》という魔法で出現できるから出現させて飛ぶ。


 なぜ羽があるなら出して飛ぶのかと言えば、杖に乗っていると手がふさがり、行動制限がかかるからできる限り羽を使って飛ぼうとマンラちゃんが教えてくれた。

 いざという時はたしかにそうだと納得したのと、何気に羽があると杖で飛ぶときに風の抵抗で飛びずらいので、羽が出ているなら羽で飛んだ方が楽というのはある。


「そろそろ見えてくるよ」


 そういって見えてくる範囲の上空まで行くと、呪獣たちは移動をしているのを視界に入った。

 進む方向は別の巣がある方向で、キャンプ地ではないけど、移動するのは判明したな。


「ジュオンちゃん。行くよ」

「うん!いっぱい遊ぶぞ~!」


 そういって二人で飛んでいく。


「え?マンラちゃん!?ジュオンちゃん!?」

「じゃあ、私達は空中から援護だね。リューちゃん」

「ハーちゃん。サポートお願い」


 そういって他の二人も行ってしまった。


「え!?えぇ!?」


 私は空中を飛んだまま困惑してしまった。


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