チヨ先生が私の指導役ですが・・・
私以外の人の話。
私と同じ一年生はシラベさんによって指導を受けていた。
私と違って急いで力を使うことや知っておくことなどは少なく、座学と魔法の習得に精を出していた。
トウカ先輩、フヨコ先輩、ハカリ先輩の三人はアンナ先生。
シンラ先輩、ハヅキ先輩、ケイカ先輩の三人はカンナ先生に指導してもらっている。
現状、離れている距離は取っているけど、ほぼ同じ空間にいるので、大声を出せば聞こえる。
なので、トウカ先輩やケイカ先輩の張りきった掛け声が時折聞こえる。その度に指導してる先生の罵声が飛んでる。
「もう、元気になりましたよね。じゃあ、次はカラネさんが力をコントロールしきるまで頑張りましょうか。恐らくですが、人格を変えるとはいえ、力の源はカラネさん自身のもの。人格を切り替えて使うたびに観察しカラネさん自身の力を使いこなしましょうね。それとそろそろまともに受け身や回避なども覚えていきましょうね。カラネさんは一年生ですが、課題が山積みでやりがいありますよね」
「うっ、はい・・・」
チヨ先生の言葉は絶対な感覚になってる。
でも実際、使っている力は私が持っている呪力や魔力のみ。
もう一人の私がどう戦いどんな魔法、呪力の使い方をしたのかよくわかる。
というか、魔法も呪力というか呪いも使わず、純粋な魔力と呪力を剣に流す事で強烈な攻撃にしていた。
呪いの鎧もそうで、呪いによる固定化はわかるけど、使い方を知らなかった。
全て、キャラになりきり、近づくにはどうすればいいのか模索した結果、あの鎧が出来た。
理性ではわからなかったけど、本能は知っていた。
なら、しばらくは本能に任せて戦い、全て把握して理性的に戦うでもいいんじゃないかな。
「そうですね、とりあえず、五戦しましょうか」
そういって、早速殴りかかってきた。
私は一瞬焦ってしまうもすぐに切り替え、変身する。
そして間髪入れずに人格を生成し交代する。そして、思い込む。
私はキラキラとした魔法少女、魔法の力でみんなを笑顔にするキラキラした魔法少女だと思い込ませる。
私は思い込みが終わると、杖をファンシーな小さく赤とピンクと白で構成されたカワイイ女児向けアニメに出てきそうなキラキラした杖へ変化する。
「くらえぇ~!」
私の杖から白い魔法の球が発射され、チヨ先生へ真っすぐ飛んでいく。
「こんな素直な球は怖くないですよ。もっと殺意を出しましょう」
何を言われても私は白い球を打ち続けていた。
けど、打ちながら何かを準備している。
「キリが無いですね。いえ、何かしていますね」
「マジックミサイル、発射~!」
私は魔法の球を打ちながら、魔力を半分別の所へ流し、マジックミサイルというシンプルに魔法の球より威力の高い魔法を用意していた。
ミサイルは魔法の球と同じ数、待機状態にして作っていたので数が膨大にある。
チヨ先生は殴り、回避し、受け流し全てのミサイルをいなした。
「少し、ヒヤッとしましたが、弱いですね。脆いですね。簡単に魔法を破壊できてしまいます」
最後の一発を拳で破壊する。
ミサイルは魔力に変わり、空気中へと消えた。
「まだまだいけるはずですよ。ほらほら」
今度はチヨ先生の猛攻撃が始まる。
私は杖を盾に拳を受けるけど、衝撃を殺しきれない。
真っすぐ殴るのではなく、顎を狙うような動きや腹を貫くような攻撃をフェイント混じりで使ってくる。
私は何発も攻撃を受けてしまった。
「あなたの魔法《逃避》は魔法を魔法名を唱える口さえ封じれば、連撃もいとも容易く通ってしまう。絶対回避の魔法ではないので、正直弱いです。使い方すらも」
私って本当に弱いんだ。
理性的、本能的関係なく。
いっそうのこと
私は獣。
強烈な、それこそ魔法少女を打ち倒すような
「《思い込み》・・・ヴァァァァァ」
あっ、私やらかしてない?
何を思った私。
獣・・・魔法少女を倒す?
それって呪獣の事じゃん。
気づいたときには遅く、小型の呪獣になっている。私が
「呪獣!?」
「えっ!?なんでこんなところに?」
「あのバカ!こんなところでそれになる?」
「はは、これは想定外じゃね?」
「あれが噂の呪獣の力を得た魔法少女だったの。それにしても弱いんじゃない?」
「おぉ!カラネかっこいい~!」
「確かに?」
「いえ、グロくないですか?」
「わたしと一緒?」
「リュウネ。あなたと一緒ではないですけど、近い存在なのですか?」
そういえば、周りに人が沢山いる上に、私が呪獣と融合してる事知らない人たちばかりだった。
私の心の中のバランスが崩れ始めた。




