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特別授業の一週間 6日目前半


6日目


 今日は座学で呪獣について学んだ。


「今日は、明日の模擬戦に向けて自主練をしなさい。だから、放課後はシラベ先生の所で座学をした上でシラベさんに相談しなさい。ウチ達は戻るけど、チヨ先生が残ってくださるから、多少無理しても大丈夫なはずよ。今度こそは情けない姿見せないでよ」

「カラネ、オレは人間としてキミを指導してるけど、それに囚われなくてもいいんじゃないかな。もっと柔軟に考えて戦ってみてよ」


 2人は言いたいことを言うだけ言ってどこかへ行ってしまった。


 私は人間。でも、最近少し思ってしまうのは、魔法少女としての私は期待されていないのじゃないかな。

 私が呪獣として融合した魔法少女だから、その希少性で見られている、その力を求められてる。そう感じる時がある。


 モヤモヤした感情を忘れる様に我武者羅になって今まで学んだことやイメージトレーニングをしていると、魔法が一つ思い浮かぶ。

 これが私の固有魔法の2つ目の魔法・・・?


 《逃避》の魔法もそうだけど、私の属性と魔法が結びつかない。

 一体なんだろう。

 私は一体どうしたらいいんだろう。


~・~・~


「ちょうどいいタイミングで来たな。済まないが、カラネ、キミに苦労を掛けるが彼女達の呪いを解いてくれないか」

「わかりました」

「・・・?頼むぞカラネ」


 私は以前行った感覚のまま、10人ほどの魔法少女の呪いを解いた。


「助かる。いや、また呪いを取り込んだのか?」

「多分、そうだと思いますが、私は呪い効かないようですし大丈夫ですよ」

「そうか・・・いや、それよりも調子はどうだ?あれからしごかれているようだが」

「まぁ、そうですね。大変ですけど、身になる事しか行っていないので感謝しかないです」

「そうか」

「はい、それで今日は座学の方をお願いしに来たのですが、お時間とか大丈夫ですか?」


 シラベさんは、端末を取り出して何かを確認した後少し考えてから答えた。


「大丈夫だ。ただ、資料という資料を用意できていないから、口頭と魔動パネルのみで教えるぞ」

「構いません。唐突にお願いしたのはこちらですし」


 シラベさんは少し待ってろと言って、置くの部屋へ消えた。

 私は待っている間、端末で時間などを確認して時間をつぶす。


「この間の試合で私が期待したのは、カラネ、キミがどのくらいキミ自身を理解し力を発揮できるか、あの短期間で魔法と呪獣の力をどれほど扱えるようになったのか期待した。しかし、キミは魔法少女の力、それも恐らく全力では無かっただろう。いや、キミにとって全力のつもりだったのだろう。意識的にではなくもはや無意識のうちにそれらの選択を除外していたようだから、この座学をさせてもらおう」


 そう言って、魔動パネルに書かれたのは魔法少女の歴史という文字だった。


「過去の魔法少女達の活躍や魔法について知る事でキミに新たな選択が生まれるはずだ。それにこちらも行う」


 魔動パネルを半分に線を引いて反対側に呪獣と文字を書いた。


「キミが恐れている力。キミは元から自己肯定感が引くようだがそれを加速させる一要因についてもしっかり知る必要がある。では始める」


 私は端末を起動し、メモを取る。


「とはいえ、魔法少女の歴史については情報が途切れていてな。恐らく記憶を消せる魔法を使う魔法少女がいたと予測がされている。魔法少女の在り方というかこの場所が生まれ、現在の環境になったのは今から十年前にとある魔法少女が現在の環境を生み出した。ではそれまでの魔法少女はどうしていたかというと各地に散らばってそれぞれが呪獣退治を行っていた。しかし、十五年前に一人の魔法少女が今の形の魔法少女、育成や魔法少女自体を拠点を設けて、協力という形を取り、五年かけて現在のような形まで取るようになった」


 十五年前か。

 何を思って行動をしたんだろう。


「カラネ。魔法少女という存在について説明してみろ」


 魔法少女・・・


「生まれた時に魔法少女の才能を持っている人がなることができて、呪獣と戦う存在。人によって才能の大きさは違って年々才能は上がる。一定以上の力を持っていると魔法を覚える事ができ、魔法少女として変身できるようになる。ただ、契約精霊と契約する事で魔法少女として変身できるまでに力を底上げできる。魔法少女は一つの属性を持っている。変身すると身体能力が向上する。変身中は一般人には認識されない。魔法少女の力しか呪獣に聞かない。魔法少女は一定以上の老いが無い。魔法少女は呪獣に狙われる。一定以上の力があると呪獣を見えるようになる。このあたりですか?」

「まぁ、大体あっているな。ただ再認識する必要がありそうだな」

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