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特別授業の一週間 2日目


 2日目


 今日は魔法を覚えるのではなく、この施設について、それと一週間後から夏休みが始まる事を伝えらえれた。

 夏休み、そもそもこの学校には土日祝の休みが存在しない。

 代わりと言っていいのか春夏冬と長期休みがある。


 魔法少女自体が呪獣と戦う為にいるわけで、その鍛錬を怠るわけにはいかない。とはいえ人間であり、遊ぶタイミングも必要だという事で基本は鍛錬してるけど、休む時は盛大に休もうって感じ。


 学校の施設については私が既に利用した建物やこの空間について、成り立ち的な所を教えてもらった。


 午後は昨日と同じく特別授業。


「今日は昨日言ったと思うけど、オレが担当するからね」

「トウカ先輩。よろしくお願いします」


 昨日と同じ場所で授業をする。

 今日はトウカ先輩とチヨ先生がいる。

 他の人たちにもそれぞれ事情があるから仕方ない。


「トウカさん、申し訳ないけど、今日は軽めにお願いしてもいいかしら」

「大丈夫です。そんなキツイ事はしないので」


 チヨ先生から軽く注意事項など伝えられてから授業が始まった。


「魔法少女の力、変身する事で通常より数倍の身体能力を得る事はできるけど、だからって基礎を疎かにしてたら駄目だ。だからオレが教えるのは基礎トレーニングだ。まずは、走る。とにかく走って走って限界を知る。その後、変身した状態で走る。限界まで走って、それぞれの体力の限界を知る所から始める」


 そういって、トウカ先輩は拳を突き出した。


「先に走って、後からオレが走る。それで手を抜いて走っていそうだったら殴る。避けてもいいし避けなくてもいい。殴られる覚悟があるなら手を抜いて走ってもいいが、今回は限界を知るために走るからできるなら手を抜くな。じゃあ始める前に準備運動からな」


 そういって、歌いながら準備運動が始まった。


「いちにーさんし」

「ごうろくしちはち」

「にーに、さんし」

「ごうろくしちはち」


 声を出しながら準備運動をして、走り込む。


 走るのは観客席の壁に沿って走る。

 時間や速度、何周したら終わりではなく、全力で走ってどれだけ走っていられるか、体力の限界を知るために、分かりやすい走り込みが始まった。


 全力疾走で短距離を走り、一定のペースを作ってそのペースで指定の周回走る。

 シャトルランのように手を叩いている間に走りきるなど、とにかく走らされる。


 最後の方は全て体力計る以前に体力が尽きてて計測する意味がないように感じた。

 トウカ先輩も一緒に走っていながら、疲れた様子を見せないのを見ると凄さを感じるところかちょっと引いてしまう。


 トウカ先輩が何かに記録をつけていて、それが終わるまで息を整えて休憩する。

 水分補給の飲み物や汗拭きタオルなどをチヨ先生が用意してくれていて、それを利用させてもらった。


「そうだな。平均より低いけど、持久力はある感じかぁ。よし、カラネ。次は変身した状態の体力測定をする。ただ、先に言っておくと今記録した結果を下回るなんて事はありえないから、その場合はもう一回測定のしなおしをするからちゃんとやれよ。あとは走るペースや速度はさっきより圧倒的に速くなているから、さっきと同じペースで走らないようにな。じゃあ変身出来次第始めるぞ」


 そういって、トウカ先輩は変身せず、準備運動だけしていた。

 私は慣れを感じてきた変身をする。


「よし、じゃあ走れ」


 体力が尽きるまで走るので、全力で走ったらすぐに尽きるはず。なので尽きるまで瞬間的にどれほど走れるか、動けるかそれを知る。

 言っていた通り、変身前より後の方が身体能力は圧倒的に上がっていて、昨日の戦闘時にも感じていたけど、力に振り回されるなんてこともなく、ちゃんと制御が効く。

 同じ感覚で走ったのに、全然違う速度が出て、ビックリするけど、それ以上に生身で追いつくトウカ先輩私は驚いた。


 同じ検査をしてから、今回の結果を元に次回、授業内容を考えると言って今日は終わり、最後にチヨ先生に呪いの具合を確認されて、一日を終えた。

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