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私も知りたいけどね

嫌な夢を見た


そんな気持ちのまま立ち上がる。


あのままだと完全にやられてたなぁ……


なんとか本体じゃないし、意識だけだったけど、使われた魔法の殆どが意識だけの私を殺す事が可能だった。


うん、意識だけなのに本体にまで……いや、私の本体にダメージを直接与えられる魔法だった。


流石と言うべきなのかな。


うんうん、けどまぁ……逃げようかな?


弱いの倒して強い人達がキレてるんだよね。

なるほどなるほど?

怒りを力に、復讐心で私を狙ってるんだろうね!


いいじゃんいいじゃん。


じゃあ私はそれを使わせてもらおうかな!


~・~・~


「ジュオンちゃんやっほー」

「マンラちゃん……」

「どうしたの?そんなくらい顔して?」

「ごめんね……みんな……私がみんなの分まで……」

「およ?もしかしてジュオンちゃんが私を殺そうとしてるのかな?面白い冗談だね!やってみてよ!」


私は敢えて学校へ戻ってきたら壊れきった場所で、みんなの遺体の上で踊るマンラちゃんとそれを見つめるジュオンちゃんがいる。


他の魔法少女の気配が感じられないし、マンラちゃんの力がやたら強くなってる事からマンラちゃんが始めた事を悟る。


うん、そっか遂にやろうとしてるんだね。

まぁ、いいけど、それならそうと言ってくれないと困るなぁ……


なんてね!


じゃあ私は見てようかな!


ジュオンちゃんの身体から呪力が吹き荒れて黒い激流がマンラちゃんを襲う。


何も抵抗しないまま飲み込まれるけど、マンラちゃんは気にしないまま魔法を発動させる。


パッと見は飲まれてるように見えるけど、感覚で感じるとマンラちゃん魔法による効果なのかマンラちゃんの足元に円陣が浮かんでて円陣がジュオンちゃんの呪力を喰らい取ってる。

マンラちゃんには大して直撃せず当たっても気にならない程度の様子。


寧ろマンラちゃんの背後に喰らった呪力を力に円陣から手だけでなくて腕も、腕だけじゃなくて足も、足だけじゃなくて上半身も……徐々に呪力を喰らい、それにマンラちゃん自身の魔力も使い、下のあった遺体も使い何かを呼び出そうとしていた。


その姿は徐々に姿を現していく。


ジュオンちゃんは無駄だと思ってもヤケクソになって続けていたみたいだけど、流石の現れた存在の威圧感で攻撃の手が止まる。


「マンラちゃん……それは……?」

「『掌界の魔王』だよ?」


マンラちゃんが正体を告げると同時に円陣が割れて全貌を表したかと思うと黒い瘴気を現して自身の姿を整えていく。


「久しいな、魔女」

「会いたかったよ!掌界の魔王!」

「相変わらず騒騒しいな」

「うんうん、久しぶりの魔王だよ!はぁ……やっと会えた」

「さて、あやつは何だ?」


そう言って指を指すのは私の方だった。

私は面白そうだからこのタイミングで姿を現す。


「うん?どこ指さしてるの?」

「私の事だよね?初めまして魔王さん。それに久しぶりだね、マンラちゃんにジュオンちゃん」

「カラネ?」

「わぁ……カラネちゃんか……」


マンラちゃんから鋭い視線が向けられた。

ジュオンちゃんからは困惑と怒りの眼差しを向けられている。


「ふむ、お前は……何者だ?そこの者と同じ気配しかし同じ者はこの世に存在しないはず。魔女に似て非なる力。その力は一体何なのだ?」

「私は……何だろうね?」


本当にね。

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