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逃げて、逃げれない


 完全に消えた。

 空間は


 専用に作られた場所だったからなんだろうね。

 空間をまるごと吸収した事で、消滅の余波か空間の外にいた魔法少女達は飛ばされて、隙が出来ていたので何とか捕まらずに逃げ出せた。


 パット見ただけでもかなりの人数いるから本当に怖いよ・・・なんてね


 私はそのまま、この場所から離脱する事にした。


~・~・~


 見つかる事無く逃げ出した私は、屋敷の中で一人寝転がる。


 ちょっと想定外の力を得て困惑してる。

 そんなに人数いないと思ったけど、意外といたみたいで、塵も積もれば山となるという言葉の様に、一気に数百数千の魔法少女を吸収したから力加減がまた難しくなった。

 それに力は次々送られてくるから、誤作動してしまいそうで怖い。

 力の影響で急に体がでかくなって隠密行動が出来ない可能性だってあるしね


 しばらく落ち着くまで私は、眠る事に決めた。


~・~・~


 目を瞑ってしばらくすると、視界が開けていた。

 一瞬、力を放って屋敷を吹き飛ばしたのかと思ったけど、体の感覚が違う事で瞬時に頭を回転させて状況把握をする。


 あっ、今は私が放った呪獣の一匹に憑りついてる状態だと判断し、周囲に人の気配を複数感じる事や周囲の音からここが学園内な事を認識する。


 私の背後には付き従うように同じ呪獣が付き添っていて、ヤリ時を見計らっていた。

 体を動かして、更なる状況把握に努める。

 時間は大体夕方頃で部活の時間、居残りの時間、まだまだ人がたくさんいる状況からより情報を集める。


 ・・・・・・なるほど?

 今はだいぶ連携が上手くできていない状態なんだね。

 人がたくさんいるから勘違いしていたけど、よくよく感知してみると上級生の魔法少女が動き回っている状態だった。

 それに数人の圧倒的に強さが変わる部隊所属の魔法少女達の気配。


 なるほど?

 私が今すべきはこの呪獣たちの帰還かな。


 一応呪力によって遠くから力が送られてくるとはいえ、削減された状態で力を送られるから完全に吸収するには呪獣に戻ってきてもらう必要がある。


 ただ、彼らの力では結界を突破する事が出来ないから私の力を求めた感じかな。

 じゃあ私はと、私は繋がる呪獣たちに帰還命令を出す。


 気づかれないように出口に向かい、通路を移動中他の呪獣とも合流して吸収して消しながらも出口へ向かう。


 う~ん、ちょっと利用してきた場所に人が集まっているから別の場所から逃げ出そう。

 そう考えた私は、小さな穴を生み出して逃げ出す。


 しばらくしても追いかけてくる気配がなくて、私は少し蓄えた力を使い、空を飛ぼうとしたところで圧し潰されるように地面にたたきつけられた。



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