今はまだ・・・でも早くしないと
私は部屋に戻って、マンラちゃんにチャットを送ろうとして手が止まる。
聞いたところでどうする?
転生しているなら、記憶無くなっているだろうし、天罪の魔女とは別人になっている可能性が高いはず。
貰った本に手を置いて考える。
この本を開けば、転生して記憶を持っている事が確認できる。
聞いて、持っていない場合はそれならそれでいいけど、持っていた時
私は冷静に聞き出せるのかな。
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マンラちゃんの目的
マンラの目的は自身の力の源に辿り着くこと。
現在は人脈を構築して探っている。
~・~・~
力の源・・・
魔法少女の才能・・・システムってこと?
どうしてだろう?
構築した本人が辿るのはおかしな話な気もするから、記憶を持ってないのかな。
少しほっとする。
・・・はぁ
一人で勝手に焦って暴走してたなぁ
そんな自分自身が嫌になる。
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本をもらってから3か月
学校行って、放課後修行部行って、魔法少女狩りを倒して、帰宅した時間で余裕ある時間を本を見て寝落ちする日々を送り続けていた。
学校は変わりなく、座学と汎用魔法の習得ばかり。
放課後修行部でそれぞれ魔法を取得する中、私は捕食した人の魔法を披露して新たな魔法を覚えたふりをして過ごし、魔法少女狩りは基本的に強さ変わらないから戦う度に弱くなっていく感じがしてどれだけ綺麗にスマートに魔法少女狩りを食べて去れるか意識して気づかれず、抵抗される前に捕食できるようになってきた。
本を読んで、情報をひたすらに集めて記録する。
その度、周りを見る目が変わってしまうけど、それでも必要な事だと思って調べ続ける。
始めは魔法少女狩りを無名の魔女に言われた事と以前襲われた事の仕返しくらいの気持ちでやっていたけど、今は私の目的の為に魔法少女狩りをする。
知れば知る程、焦りともどかしさを感じる。
今日は通常授業ではなく、スポーツ大会。
魔法無しのシンプルな肉体スペックでクラス対抗戦のイベント。
あまりやらないけど、呪獣や魔法少女狩りの件で淀んだ空気をイベントを開催する事で払拭するという事で行われる。
焦りを感じる私にはまだ日々の座学や魔法習得時間の方が嬉しいんだけど、そうは言っても決まり事は仕方ないので大人しく参加する。
「頑張ろう~カラネ」




