無名の魔女 S18
「今度はこっちが質問してもいい?」
「うん、いいけど・・・?」
何を聞いてる来るかわからないって感じかな?
「私の世界とこの世界ってかなり違うんだよね。だから聞きたい事が色々あるんだけど、まずはこの世界の私のこれまでの経緯について教えてもらってもいい?」
「そうなんだ。いいよ」
そうして語られる私の、私Eの、この世界の私の物語。
この世界の私は散歩途中にこのゲームに参加した。
途中の公園で休憩中にスマホを見たら、アプリがインストールされて、ゲームが始まった。
ゲーム開始と同時に襲ってきたのは野良魔法少女。
目の前の魔法少女が消える事を強く願い生まれた《消去》
覚えてすぐに使うと同時に色々な事を理解した。
その後は、願い事を何でも叶える権利を手に入れる為になるべく襲ってくる魔法少女を相手に戦っていた。
この世界の私は割りと戦闘的で、一度魔法を使うとしばらく休む必要があるけど、とはいえ根性で何とでもなるからと言って、何度か連発した所身体がまともに動かせない状態に陥り、敵対していた魔法少にその隙を狙われた所を他の魔法少女達に助られた。
この屋敷に暮らす魔法少女達で、助けてもらった経緯から彼女らの仲間になった。
この屋敷で暮らすのは不本意で魔法少女なった人や戦うにしては幼い子を保護すると共に協力して好戦的な魔法少女を倒し、願い事を何でも叶える権利を手に入れてこのゲームを終わらせる事を目標にかかげている集団らしい。
「で、私は一度戦闘したらしばらくは休む事と戦いに出る時は他に人を連れていく事を条件にここで戦っているよ」
「へぇ・・・私とは大違いだ・・・」
私の時はそんな事はなかった。
範囲が広がり、参加する人が変わったのかな?
わからないけど・・・
「それで、他に聞きたい事って?」
「いや、今の話で何となく他の聞きたい事も埋め合わせたからちょっと待ってね」
この建物というか集団とかなんでそんなに倒しているのかとかは何となく理解した。
他に聞きたい事といえば・・・
「ここの集団のボス的な人ってどんな人?」
「う~ん、神出鬼没でちょっとギャルっぽい人。基本的に優しい人ではあるけど、同時に敵対すると容赦無い人かな。覚悟を決める時はちゃんと決めれる人」
ふと門の前で出会った人が頭を過ぎる。
まぁ、あの人については聞くほど興味は無いからいいかな。
「あっ、この屋敷に『魔女』っていないよね」
「それはもちろん。あっ、でもなぜか知らないけど、野良魔法少女は自身の事を魔女って自称する人があいるけど、聞いてる感じ探してる人とは違うよね?」
「うん、多分違うと思うけど・・・ちょっと会って聞いてみたいな」
「野良魔法少女もいなくはないけど、探すのが大変だからね。普通に強いし、他の魔法少女達も狙っているし・・・野良魔法少女同士で殺しあってる事すらあるし」
「そうなんだ・・・」
う~ん、というか
「そもそも、野良魔法少女って何?私の時にはなかったから知らないんだけど」
「野良魔法少女って言うのは基本的にメンバーに書いてない人達で私達みたいに魔法が使える女の子達の事。前回の〖魔女千戦〗の勝者だったりするって噂もあるけど、そのあたりはわかんない」
「前回の〖魔女千戦〗?」
「うん、まぁ噂程度の事だから本当に前回があったのかは不明だけどね」
うん?
なんか知らない事がかなり増えていそうだなぁ。
それと同時に無いかわかりそうな気もするけど
「ねぇ、私」
「なに?」
「なんとかして、ボスに私もここに居てもいいようにしてもらえないかな?」
「えぇ・・・」
「お願い!何となくだけど、野良魔法少女とか前回の魔女千戦って噂あたりを調べたら、私の探す魔女について答えが出ると思うの」
「別にいいけど・・・どうする?ドストレートに言っても信じてもらえないだろうから、何か説得材料が欲しいんだけど」
「確かに・・・じゃあ今から魔法を覚えない?」
「はぁ?」
私はナイスアイディアだと思う。
「覚える魔法は一つ。選択肢は二つ。私の覚えている魔法を覚えるか、新しく別の魔法を覚えるか。魔法を一つ覚えてそれが分身的な魔法って事にすれば、納得してくれるんじゃないかなって思うんだけど?」
「なるほどね。嘘つくか、はたまた本当と嘘を交えるかって事か・・・ねぇ、二つ覚えてもいい?」
「別にいいけど?」
「じゃあ、さっそくだけど、教えてもらってもいい?私は一つしか覚えてないから他の魔法の覚え方なんて知らないから」
確かにね。
まぁ、慣れれば簡単に色々覚えれそうだけど・・・
「まずは魔法を覚える基礎なんだけど、魔法は私達の強い思いから生まれる。だからどんな魔法をどれほど強く求めているか、思いを溢れさせる事が大事」
「うん」
「以上って言いたいというか正確なことが言えないから下手なことは言えないけど、私は魔法をそうして覚えた。後は名付けしたりとか?魔法のイメージを具体的にするとかそういう事かな」
「なるほどね。わかった。ちょっと黙るね」
目の前の私は、目を瞑って瞑想する。
私も何か新しい魔法を覚えようかな。
例えば、そうだなぁ・・・あの人の背後にいつの間にかいるのが気づくやつ。
人が近くにいたら気づく魔法。
少なくても1m以内の人を瞬時に認識できるようにしたい。
う~ん、名前は空間把握とか?
後は空間認識?
空間感知とか空間察知?
・・・無理かな。
他には転移とか覚えたいけどね。
知っている空間に転移する魔法。
シンプルに便利だし、さっきの空間感知と組み合わせ空間をくっつけて手を認識した人の背後に転移して《消去》とかできそうなのに・・・
えっ・・・えぇ・・・
《空間把握》と《部分転移》と《転移》を覚えたけど・・・マジ?
「う~ん・・・あっ!覚えれた!《私複製》って魔法だけど知ってる?」
「なにそれこわ」
知らないし、私複製ってクローンとかそういう事?それともドッペルゲンガー的な方?
「よしっ!私ならわかるかもだけど、こういうのって自力で取得したいし、オリジナルの魔法を覚えたいと思うから、頑張って覚えて無さそうな魔法を想像してみたんだけど、当たりだった」
「まぁ、それはそう。てかどんな魔法?」
「私も説明が難しいんだけど、まぁ簡潔に言うと文字通り私を複製する魔法でデメリットとしては自我とか無いロボットを生み出す感じになるよ」
「あ~影分身とかに近いのかな」
「そんな感じかな?」
なんか、《逃避》に近い化ける感じの魔法な気がするけどまぁ大丈夫でしょ。
「どうする?私の魔法も覚える?」
「ううん、大丈夫。とりあえず、この魔法の練習のためしばらく出してるって言う定で行こうと思う」
「わかった。私はどうしたらいい?」
「ここでまってて、私が済ませてくるから、ここで休んでいてよ」
「じゃあお言葉に甘えて」
人の部屋って感じが強いけど、とりえあえず、椅子代わりに使っているベッドに倒れる。
あっ意識が一気に持っていかれる。
ずっと頭使っていたから、休めると思って一気に眠気が襲ってきたのかな。
まぁいいや。
少しだけでも寝かせてもらお・・・・・・




