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魔力切れになってたらしい


「あ、カラネさん起きました?急に起き上がらないでくださいね」


 浮遊感に襲われて、目が覚める。

 ぼーと天井を見ながらパチパチと瞬きをしてると、横から声が聞こえた。

 声のする方を見ると白衣の先生が座っていた。


「体調はどうですか?気持ち悪いとか、頭が痛いとかありますか?」


 頭に痛みや気分が悪い感じはしない・・・

 私は首を横へ振り、大丈夫だと伝えてみる。


「大丈夫そうですね。直前の記憶ありますか?」


 直前の記憶?

 えっと、棒を光らせて、手の上を光らせようとした事が最後かな?

 杖を光らせた記憶はあるけど、それ以降が記憶ない。


「カラネさんは、授業中に倒れて運ばれてきました。といってもよくある事で、カラネさんからしたら始めての体験だったのでしょう。結果から言うとあなたは魔力切れで倒れました」


 魔力切れ?

 始めて聴く言葉に首を傾げる。


「魔力切れは言葉通り、魔力が切れる。カラネさんの体の中にある魔力と供給量よりも多く放出し、身体に魔力が無い状態で魔力を出そうとすると起こる現象です。一度やると大体自分の魔力量を把握し、次魔力切れになる事は滅多にないのです。そして、魔力切れを何度も繰り返すといつか死にます。なので気を付けてくださいね」


 言葉が強く、ちょっと緊張する。

 私は先生の言葉に頷いて返事をした。

 先生は私の寝転がってるベッドに腰を掛けて、うんうんと頷いて私の頭を撫でる。


「魔力切れは本当は飛行練習時に起こりがちなのですが、授業中が初は珍しですね。良ければ魔力切れになった経緯を聞かせてもらえませんか?」


 私は少し体を起こして説明をする。

 杖を光らせた事。

 光らせたから体を光らせてみようと考えた事。

 手を光らせるイメージが出来なかったから、光の玉を手の上に持っている感じをイメージした事。

 魔力が一気に無くなっていく感覚がしたこと。


 先生は話を聞いてから少し考えた様子を見せてから、話し始めた。


「そうですね。恐らくですけど、イメージ不足ですね。体の中の魔力を感じるのは正しいですが、既存の状態はなるべく維持しましょう。その上でそうですね、魔力の流れを川として、今ある川を分岐して、方法は元のまま、もう片方が使用する方の魔力です。手のひらに光の玉を形成するならばまず入れ物をイメージして、そこに貯めるイメージをしないと魔力の流れが不明なので永遠に魔力を外に法室する事になります。なので入れ物をイメージし、壁に当たったら反射するや、伝って魔力の流れに戻るなど、イメージをより鮮明にしていく必要がありますね」


 先生は考えながら、教えてくれた。

 確かに生み出した魔法の魔力の流れまではイメージできていなかった。

 どこへ流れるか不明な魔力を放出し続けたら魔力が無くなるのは当たり前な事。

 魔力の流れを鮮明にイメージするのがしばらくの課題かな。一日で身に付きそうな事ではないし


「それとイメージの補助にちゃんと詠唱を加えるといいですよ。恥ずかしがってやらない子が多いですし、簡略化していう子も多いですが、ちゃんと詠唱をすることで、イメージが鮮明となり、魔法の効果があがります。なので、イメージが固まるまでは詠唱で魔法を成功させることから始めてもいいかもしれませんね。そういうのが得意な先生はこの学校にいませんが、知り合いの方に頼めば教えてもらえるはずですし、興味があればまた今度話しかけに来てくださいね」


 そういって端末を取り出した。


「これも縁ですし、連絡先の交換しましょうか」


 私は頷いて端末を取り出す。

 授業で使っていたので手元にはない。

 基本的に指輪のイメージして装着していたからか、指に触れて魔力を流してしまった。


「あら、端末は教室におきっぱにしちゃっていましたか。では時間がある時に医務室に聞いてくださいね。まだ、気分すぐれないなら休んでいっても構いませんよ。私はしばらくやる事があるので、この部屋にいますが、部屋を出てくタイミングはカラネさんが大丈夫だというタイミングで構いませんが、一応一言教えてくださいね。じゃあとりあえず、どうします?寝ます?」


 私は先生の寝ますという疑問に少し強めに頷いた。

 勢いがあったのか少しクラっとした。

 その様子を見て先生が少し微笑んだ。


「じゃあ、おやすみなさい」

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