魔女千戦を知る
「そうだね。まずはこれを見て!」
そう言ってスマホを見せてくれる。
画面には〖魔女千戦〗と書かれた画面が表示されている。
私にその画面を見せると画面をタッチして様々な情報が表示される。
その中でステータスと書かれた場所をタッチして、名前と倒した魔法少女と呪獣、特殊とポイントが書かれている。
「それでこれが私のステータス!名前と倒した数、ポイントがあるでしょ?倒した数に応じてポイントが貰えるんだよね!」
そこからポイントと書かれているボタンをタッチして別の画面がする。
「それでポイントはここにあるのと交換できるんだけど、この交換の最後にある願いをなんでもかなえる権利、これを求めて私達は魔法少女になって戦うの!」
「願いを叶える権利・・・?」
「そう!でも、本当かわからないけど、魔法が使えるから本当にそうだよね!」
「・・・そうですね」
・・・どういうことだろう?
アプリでポイント交換で願い事をするのって何だろう?
なんか筋が通っていないというか、1+1=3みたいな正しくない感じがする。
今度はメンバーと書かれたボタンを押した。
「それでこっち参加者一覧!今はだいぶ減っているけど初めは1000人からスタートしてたから既に1/4になってるかな!」
今は参加人数:232人と書かれている下に名前とポイントが表示されている。
「で、ここにいない魔法少女が野良魔法少女。参加者でも無いのに魔法少女と同じ力が使える人を野良魔法少女って言われているの!」
「へぇ・・・それで、もう願いを叶える権利までポイント集まっていますよね?」
私は野良魔法少女なのはわかった。
魔女千戦についてもポイントを集めて願いを叶える権利と交換する為に魔法少女同士殺し合うのもわかった。
彼女が魔法少女を殺すことに抵抗が無いから、ポイントがすぐに溜まるのはわかる。
けど、彼女はポイントが溜まっているのに願いを叶える権利を交換していない理由が分からない。
「う~ん、直感で嫌な予感がしたからね!だから、このアプリの開発者を探しながら、最後の1人になるまで戦っていようかなって思ってるの!」
「そうなんですか」
「うん、ポイントはあるし、野良魔法少女はポイント集めをする必要無いからカラネちゃんが襲ってこない限り味方でいられるかなって思うんだ!」
「はぁ・・・」
う~ん・・・
どうしよう。
信用したいのに信用しきれないというか信頼はあるけど、信用するにはちょっとなあ。




