表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/175

街へ行ってきた


 食券システムで、端末をかざして支払いをする。

 食券が端末に表示され、受付の人に見せると瞬時に料理が出てきてびっくりした。


 食堂の席はご飯時を過ぎている為か人が少なく空いていた。


 席に着き、注文した料理を食べる。

 私とシー先生は日替わり定食、シラベさんはサンドイッチを注文していた。


 各々がある程度食べ終わってから話を始めた。


 まず、学校の制服。

 そもそも校則として服装は配布する服か、魔法少女の変身した姿のどちらかのみ。

 私服は厳しく取り締まっている訳じゃないけど、戦闘が瞬時に行える状態にするためというわけで、私服だというかオシャレをしていると戦闘を瞬時に行うような恰好でなかったりするため、非推奨になっている感じ。


 で、その制服は今日中に寮に届くらしい。

 もしかしたら届いているかもしれない。

 制服は、夏冬と別になっている上に、運動着や水着も用意される。

 制服でも動けなくは無いけど、ちゃんと動きやすい恰好というのを統一して協調性を高めるというのもある。

 水着は水中戦などを想定したり、空中を想定して用意されている。


 そんなわけで制服に関しての心配はいらない。


 クラスについては1年生は確定だけど、どのクラスになるかはまだ不明。

 今日、職員会議で決めるから決定したら端末に連絡される。

 大体はA~EのEクラスになると想定されているみたい。


 次に私生活についてだけど、学校以外に街があって、そこで買い物をするのが多い。

 学生は基本放課後は街へ行って遊んでから帰るみたい。


 買い物する上でのお金。

 これに関しては気にしなくても良かった。

 毎日端末に魔力を流すと自動的に電子マネーへ変換される。

 逆に電子マネーを魔力に変換する事もできるけど、エネルギー変換で多少減るからあまり推奨はされない。

 この電子マネーがこの場所での通貨だから、実質魔力の分だけお金を持っている感じになる。


 だから、毎日一日の終わりにでも端末に魔力を流し、魔力を使いきる事でお金が溜まっていく。


 寄付とか貯金とかお金に関してのシステムも色々あるみたいだけど、とりあえず金銭的な心配はないみたい。


 家具とかの心配は無く、自動的に寮へ転送されるから後は寮の受付の人に家具をどこに設置するか教えると自動的に設置されるらしい。

 家事代行のお仕事とかもあるみたい。


 で、私のこの後のスケジュールとしては、街へ行くか、学校をふらついてフヨコさんを待つか、シラベさんの実験に付き合うか、自力で帰るかの四択だけど、街へ行くことにした。


 街に何があるのか、端末の地図を見ればざっくりわかるみたいだけど、自分の目で見たいので、直接足を運んで街を探索したかった。

 帰りはフヨコさん達が一緒になって帰る事が決まっている。

 ただ、フヨコさん達は放課後は部活動があるから遅くなるので、時間まで街へ行って時間までに今日降り立った場所に行けばいいので、時間に余裕がそれなりにある。


 明日についての説明もあった。

 今日のように朝、職員室に来て、授業後は応接間に行き、シラベさんについていく。

 帰りはシラベさん経由で帰るから今日か明日にフヨコさん達に伝えておくよう言われた。


 食事が終わり、解散する事になった。

 シラベさんも街に行く用事があるから途中まで案内してもらう事にした。


「では、私はこちらへ行くからここで解散としよう」


 指定の場所以外で飛ぶ事は禁じられていて、街中は飛行禁止なので、移動は全て徒歩となった。

 シラベさんに軽い説明を受けながら歩く。


 学校を卒業した魔法少女たちは仕事をする。

 人によって仕事内容は異なるけど、暇を持て余しがちで、よく街に卒業した魔法少女達が集まっている。

 だから、学校の時間帯でも街はにぎわっていた。


 話は変わるけど、この場所自体が魔法によって構築されている事もあり、維持費を寄付という形で集めている。

 だから、定期的に魔力の寄付をする。

 何もしなくても最低限寄付だけすれば、文句は言われない。


 そんな場所なので、働くと言ってもやりたい人がやりたい事をする形になっている。


 見ていて面白いお店がいくつもあり、ウィンドウショッピングだけで十分に満足できた。

 一通り見て、価格をある程度確認してから、最低限の食材や家具というか、雑巾などの小道具を買っていく。


 広いようで一時間で歩いて一周できるくらいの広さで細かい場所までは見なかったけど、変わった店も多くてあっという間に時間が過ぎた。


 着地場へ行くと既にフヨコさんとトウカさんが待っていた。


「ご、ごめんなさい」

「いいわよ。そんな待ってないし」

「オレらもついさっき来たばかりだから大丈夫だ」

「じゃ、さっさと帰るわよ」


 フヨコさんはすぐに杖に乗って、待っていた。


「あんた、乗れるようになったなら、自分の杖でついてきなさい」

「まぁ、練習あるのみだしな。慣れるまでサポートするから、自分で帰れるように練習しようか」


 私は自分の杖を出して、魔力を流し乗って、集中して空を飛んで帰宅した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ