第9章
「適当に魔王というキャラクターを作ったらどうだい?」
シアナさんがコップを少女の前に置きました。
「まあいいか…あと、最初から所持金が多いほうがいいわ」
「よし!所持金が金貨1000枚で、ただし魔王がユキダルマドレスをデフォルトで装着する。そしてユキダルマドレスが厚い所に行くと溶けるのだ」
「何でユキダルマドレスだよ」
「卵を割らずしてオムレツは作れないのだ。」
「『東部大陸語で』一時失敗しても別の折に取り返すという意味だ」
「うぉぉぉー」
少女がサイゴロを投げました。
「20点だ。魔王が姫とエルフのチームと遭遇した。どんな行動をする?」
「魔王が剣を持って自分の首に刺した。終わり。もう一回キャラクターを作るわ」
「姫の前に金貨1000枚とユキダルマドレスが落ちた。」
「ユキダルマドレスを捨てて、金貨1000枚を拾う」
「えぇぇーどうしてユキダルマドレスを拾ってくれないのか」
「実用性ないじゃない…今…」
シンメイさんが床に散らかしている地図ブックを拾い上げます。
「熱帯王国にいるじゃない?」
「エルフがフリーズ。『東部大陸語で』姉上、時間は大丈夫?明日の予定なんかどうだった?」
「シアナ…そろそろ片付けよう。明日また学校行くじゃない?」
「うちは大丈夫だぞ。パジャマと明日の教科書を持ってきた」
「私の家に居候するつもりかしら?」
「翼っちがうちにカギを渡すことはうちとのユーザー規約の内容に同意したと見なすのだ」
「まあいいだわ…もう昨日の顔を見たくもないわ…ップ」
「じゃ、私とシンカンちゃんが先に帰るわ、また明日ね」




