第8章
「あ、カギがかかった」
日が暮れた時間に、少女が魔王城の正門前に立っています。
「翼のある翼っちへ、この手紙を読んだら、お前のカギがうちにテラスのどこかに隠されたぞ。頑張ってその翼で飛んでみてこい。不滅のシアナより…悪ふざけでも程があるわ…」
「『東部大陸語で』つまりこの調味料入れは私のキャラクター?」
「『東部大陸語で』そうそう。そして今、シンカンちゃんがサイゴロを投げる番だよ」
「16点だ。うちの番だね。えっと、1匹のゴブリンが倒され、中生命力ポーションと銅貨1枚が落ちた。使う?カバンにしまる?」
「しまる。」
「『東部大陸語で』あのね、シンカンちゃん、今シンカンちゃんの生命力の数値が危ういだわ、ここでポーションを使ったほうが無難だわ。」
「『東部大陸語で』あら、そうだったら姉上に従うよ『連邦語で』ポッションを使う」
「ごめん、奇妙っち、メイっちの番だぞ」
「姫がフリーズ。次に回って」
「ポッションを使う」
「エルフがポッションを使った。今の生命力が40点中36点だ。」
翼のある少女が飛んできました。
「人っちのテラスに何をしているのかしら?」
「あらら、ユージェ姫じゃない?私が作ったラタトゥイユ、食べてみない?」
「ユージェお姉さん、こんばんわ。」
「うんうん、その着陸…10点中8点だね。もうちょっと余計な翼の振りが要らないと思うぞ」
「あ、シアナさんありがとう…じゃない!完全に主客転倒だわ!でもお腹がペコペコだから食糧確保が優先とするわ。」
「どうぞ。ね、ユージェ姫、綺麗ものは箸しかないけど、箸でいいかしら?」
「…フォークないの?」
「あるよ。」
シンメイさんがフォークをしゃぶります。
「『東部大陸語で』間接キスさせるつもり?」
「あ!」
「ふたりとも顔が赤くなったぞ。まさかここのオイルランプでやけどでもした?」
「したわけないじゃん!」
シンメイさんと少女が同時に言います。




