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第8½章
「誰がリコリス をデジュネにするのわよ」
「グルメのシアナだぞ」
「シアナさん、リコリスを食べ過ぎたらお腹が壊れるわ」
シアナさんがコイン状のリコリスを口に投げ続けています。
「メイっちこそセンスないじゃない?半バケットってなんだよ」
「でないと食べずーらーいーのー!」
「翼っちのはマカロン か…リコリスを入れて見ない?」
「やだよ」
「バケットって、意外と豆漿と相性がいいかもしれない…」
シンメイさんが手持ちのフタつぼを開きます。
「ああ、失敗した。豆汁っぽくなったわ」
「ごまのポタージュ?うちにくれる?リコリスとアレンジするぞ。」
シアナさんがフタつぼ受け取って、大量のリコリスを入れました。その後はつぼを揺らして一気に中身を飲み干しました。
「ごちそうさま」
「怪人だわ」
「じゃメイっちはエーロだね」
「それはヒー」
「エー」
「お二人とも…エーロでしょう?あれ?エ、イ、イーロ…まあ、いいわ」




