第7章 (5月10日)
5月10日。快晴の一日だそうです。
「千年前の人間が法は神から与えられたものと考えていた。…○○時代では☆☆王朝の皇帝や△△国王の命令は法律になる。…しかし、今は座席にいる君たちも分かるに、法は人々が公正に最悪の状態に陥ることを最大限回避する条件で合意する規則によって与えられるものである…」
「やっぱつまらねくね?ねぇ、翼っこ、さぼろーよ」
「…(サラサラ)」
「ああ、飽きた、何で別の学校が休日なのに、あたしんちだけ出席しなきゃいけねーだよ」
「クレールさん、声が大きいわ…(小さい声で)今日は大学側も授業日だわ」
「よし!決めた、翼っこはあたしのメモ代行だ、代書屋ド・ルプレイヌ=ド=メ、ご依頼でーす」
「(冷たい)毎回の試験開始前3分までお渡しします。それより前のお求めであれば割増料金で承ります。1文字10リンジーで」
「翼っこ、けっち」
「空気を読め」
「空気を読む?なんだその変な連邦語」
これと同時に、魔導学優先クラスの教室にで。
「メイっち、もしも魔法を与える場はひずみが生じたらどうなるかな」
「バカシアナ、邪魔しないて、講義を聞いてるわ。バカシアナが考えていることは今日の内容と全然嚙み合わないじゃない…ん…魔法が失敗するかもしれないし、別効果に変わってしまうかもしれないし、同じ効果が増大するも可能性があるわ…」
「メイっち、メモ取るのが遅い、うち、将来にメモを一瞬で別のとこに写る機械を発明するぞ」
「シアナも取りなさいよ…バカシアナのせいで講義についていけなくなるわ…」




