第3章
キャリーバッグを引いている一人の女の子がTchi Hauの中に入りろうとしています。
「おはよう、メイっち、お久しぶり!キッチン駅から列車に乗る長い旅というのはナイトメアのようなことだね、特に皿の洗い物とか、作業台拭きとか、エキストラの義務労働が課されてね…」
「…あんたは私と上の階に一緒に住んでいて、10分前に顔合わせたばっかりじゃん。それに、シアナの両親に託されて、ちゃんと報酬も出ているから、エキストラの義務労働なんかじゃないわよ」
「あのう…」
「いらっしゃいませ、翼っち…お客様、うちの一番高い…おすすめの料理は金箔ホイコーローですー、今はキャンペーン中で500リンジーだけですー」
「それ、シアナさんが考えたメニューかしら?演劇部とかの部活も始まったかしら?」
「500リンジー?そんなお金がないよ…」
「リンジーっていうのは、一夜にして立ち上がり、一日で枯れるような蔓ではないですよね。うちも若い頃は、お金が一番大事だと思っていましたが、年をとってからはわかった時からは、その通りだと理解できるようになってきましたのう…」
「スタイル転換のは早くない?」
「『東部大陸語で』言葉が分からないけど、気まずさしか感じない…」
「バカシアナ、文学少女スタイルなんかは似合わないよ。それと、年を取った人たちに謝れ」
「私もシンメイさんに同意するわ」
「悪い、私たち、グルメ、接待しない…」
「そんな…うち、先週の作文にAを取ったよ」
「そんな…」
「『東部大陸語で』シンカンちゃん、悪い子」
「えへへへ」
「ねぇ、そっちのお嬢さんよ、うちと協力しないか?お嬢さんがここで働いて、うちが給料を費やすという関係がどうだったかな」
「ええー?」
「避けることができない上、耐えることしかない、それが人間というものだ」
「それってどんな協力だよ…あ、お客さんがきた?シアナの知り合いか?バカシアナ、早く言えばよかったのに」
「いや、知らないよ。ってか、うちに主要責任なんかないだろ、キッチンから出たばっかりなのに」




