第½章
女の子2人が囲碁のように線が引いた紙で丸い印を書きます。
「ここは真ん中を空きべからず」
「シアナ、ミートソースとかたつむりのパスタを作ったよ」
「ここ」
「『東部大陸語で』シンメイちゃんはどうする?ミートソースとかたつむりのパスタを作ったよ」
「ここは…隅っこから攻撃だ」
「『東部大陸語で』かたつむりなんか、嫌い…」
「ここは…対角線から黄金比のスペースを取っておくべきだなー」
「ここ」
「『東部大陸語で』ならシンメイちゃんが絶食してきなよ…冗談だったわ、イチゴジャムとバターと煮る卵とバケットもあるよ」
「チェックメイト!」
「違う、シアナ姉さん、負ける」
「参った!奇妙っちって、やっぱり強いー。うち、奇妙っちの国のルールで、切腹するー」
「『東部大陸語で』この対局を済ませてから行くー、あ、済ませた 『連邦語で』切腹、東側大陸、違う」
「違う?東部大陸かどうか極東かどうか、気にしなくていいぞ」
「『東部大陸語で』姉上、サル女って真面目に五目並べをやってくれないわ」
「『東部大陸語で』連邦で五目並べを知っている人でさえ少ないじゃない?シアナってボケの才能があるだけだわ。シンメイちゃんもいつかシアナに慣れてくるよ。それより、ねぇ、シンメイちゃん、お姉さんがいつか相手にしてあげるから、今、開店の手伝いをしてきてー『連邦語で』バカシアナ、早く手伝え」
「なんでうちと接する態度が違う?」




