第7章
「エンリおじさん、ご無沙汰しております。…あの、今から事務所まで伺いますが、いいでしょうか…はい、またお願いします。」
「ここら辺の公衆電話、ほとんど使えそうにないね」
「翼っち、どこ行く?うちも連れて行って」
「バカシアナ、これからはお店の手伝いだろう、早くこっちに来い!」
「ではまた。シンメイさんとシアナさん。」
少女が翼を振って人並みの高さで飛びます。
「この小道、その木…まるで生まれてからずっとここに暮らしていたのようだ…
まるで…魂の故郷のようだ」
「そっちが「止まれ」、こっちが「行け」じゃない?」
「こっちのほうが「行け」で、お前のほうが飛び出してきたじゃない?」
「どっちかが主要責任を取って、俺を楽にさせろうよ」
「まあ、この町も全部好きなわけではないし…」
一人の女の子がソファに座っていて、近くに男の人がオフィスデスクに面しています。
「連邦の歴史…○○年に始めて魔王が現れた…まだ叛乱と蜂起を見分けできないな…」
「もしもし、はい、マーシャン法律事務所です」
「復習なんて終わらない…私に必要なのは、奇跡だよ」
「はい、はい、失礼します…自業自得じゃない?」
「神様よ、どうかあたしを救いに…」
「ね、わがかわいい娘よ、ここに来て」
「パパ、どうがした?」
女の子が男の人に近づきます。
「いいか、サラ、もし今回赤点をとったら、ドゥトルロー霊園に場所をとって、あんたの名前が入った看板を入れておくよ。」
「これは虐待だ! これは絶対に児童虐待だ!」
「昨日も夜遅くまでどこに行った?ママもあっちこっちで探してきて、疲れたんだ。いつまでパパとママに心配かけないのか?」
「それは、お散歩…私の人生は過保護であった♪」
「サラって、いつか自立もするのね…もしもし?」
「エンリおじさん」
「あ、ユージェちゃんじゃない?お久しぶりだね」
「電話でても話しましたが…」
「…事情は大体わかった。けどユージェちゃんの場合、もしお父さんが信託とか残してくれたら、話が簡単になるのね」
「信託って何ですか?私が聞いたことのない言葉ですわ」
「お父さんが遺産を残してくれてない?」
「一人で暮らしてきて、分からないわ」
「…それは難しいことだね…私たちは、同じ船に乗っているわけではなさそうな…」
「そう…だったわね」




