第6章
「ああ! 今日は来るんじゃなかった。出かけるには不向きな天気だ。 昨夜はぐっすり眠っていたが、カラスが3回鳴いて、僕、目が覚めてしまったよ」
「ベルトードさん?」
「早朝も、窓に向かって歩いていると、四角い鉄片を踏んで、踵に押し当てしまったよ…」
「ベルトードさん?」
「リンジャーっち?」
「ベルトードさん?…サリンジャーさん?」
「…はい?」
「ねぇ、リンジャーっち、この公衆電話、外にのところか、全然繋いでいないじゃない?」
「…余計なお世話だ。」
ベルトードさんが電話ボックスから出ました。
「ベルトードさんもストレスで壊れかけているのかしら?ところで、ユージェ姫って結構余裕があるに見えるね」
「一週間のことをまとめて出題されるくらいじゃない?対策すれば、赤点を回避できるわ」
「って、余裕があるに見えるけど、赤点回避さえあればいいのかしら…ユージェ姫の1位だったことがみんなの頭の中でますます薄くなるわ…」
「うち、ほとんど寝ていた。連邦で最も歴史のある魔法陣って、Aの白だったとか、魔導石の成分に鉄が何パーセントとか、Cの25%とかほとんど分からないー」
「分からなくても正解と合っているじゃん、シアナって勘が鋭いわ」
「いやー、それほどでもー」
「鼻がのびているわ」
「サーリンジャー様!」
女の子が1人で、直線で走らずに、早い速度でテンダム自転車を乗ってきました。
「奇遇ですね、サーリンジャー様」
「っ痛…世の中にこんな奇遇があったら、この連邦全体がデカいドラゴンに食われることもおかしくないじゃない…」
「っ!ド・ルプレイヌ=ド=メ先生! サリンジャー様が怒りました!僕のぶつかり角度がずれているのですか?どうしよう…」
「僕を恨むなら、僕を懲らしめたいなら直接言っていいよ…」
「翼っちとやみっちとリンジャーっち、なんか裏話もあるのか」
「人間の心って、とても複雑なものだわ…」
「私に聞かないで…」
「ところで、雨がいつのまに止んだよね」
「いまさら?シアナってエコがひどいかしら?」




