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第1½章
「…他に何も知らなくていいが、質問の仕方は知っていなければならないのだ。質問スキルは、さまざまな聴衆を相手にすることになる。 人それぞれ異なる考え方、性格、気質を持っている。だから、質問スキルを持つことが大切だ。そしてそのスキルを把握し、芸術にすることも不可欠なのである。質問するときは特に、コマンドーのように考え、くっついたり絡まったりしないようにすること…」
「ああ、まだ眠い…」
少女は体の半分がベッドから床に落ちたまま、目が覚めました。
「あ、ユージェ姫、おはよう」
「翼っち、おはようっす」
「あら、シンカンちゃんまた別の東側大陸の服を着ているじゃない?かわいいだわ」
「『東部大陸語で』姉上、翼の姫が何と言った?」
「『東部大陸語で』シンカンちゃんがかわいい服を着ているって」
「『東部大陸語で』了解、けど、これはかっこいい服だの…『連邦語で』ありがとう、ユージェお姉さん」




