第1章
「コメディが高級になればなるほど、生活に溶け込む傾向が著しくなる。現実の生活の中には、コメディに近いシーンがそこそこあり、それをそのまま舞台に持ち込むこともできるのである…」
「シアナ、このシナリオは何というが、イマイチ?ここも、ここも、…」
「ああ、はい、先生の教えさとすこと、うち…いいえ、わたくしは、全部うけたまわりますわ。」
「シアナ、俺のうで枕ってキモちいい?」
「とてもキモちいいわ」
「あ?」
シアナさんは机の上に突っ伏しています。よだれを少したらしています。
「バカシアナ、起きなよ、教室移動だわ」
「シアナも歯を磨いて、顔を洗ってきたのね、じゃ、明かりを消すよ」
「メイっち、止まって!今は天才なるシアナのお笑い話の時間だー」
「ははは『東部大陸語で』姉上よ、いつこのサル女を投げ出せるのかしら」
「『東部大陸語で』だめだよ。前も言っただろう、彼女の私たちの大スポンサーじゃない?『連邦語で』知るか。さっさと寝ろ」
「ああ、ダノンさんとバンジャマンちゃんのことを費やしすぎて、宿題が終わらないわ」
「Fin。って、つまらないー、ああそうだ、今度、ラ・ウネに行ってこよう」
「やだよ、グランってば」
「クレだったからこそそうするのよ」
「シアナさん…ずっと前から好きだったよ…」
「レオ、何をしている?それより、パンツを着なさい」
「っうわ!おふくろ、勝手に人の部屋に入るな」
「サリンジャー様…翼の女が言った、テンダム自転車だっけ、サリンジャー様が全然押して歩いてこない…どうしようかな、テンダム自転車をサリンジャー様に投げつけたらどうかなー」
「…何だかわけわかんなくて悪寒を感じる、僕、呪われているのか」
「どうなさいましたか、お客様?ああ、狼のミミのスタッフは今日が非番です」
「そこの白い行動機械、今すぐ路肩に止まって、ったく、余裕があったらまさにこの仕事を辞めたいー」
今日も世界が回っています。




