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負の資産魔王城は財産放棄か?民事再生か?  作者: ださいやさい
第3話
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第9章

ランク・ル・ブーレイ高校の下校時間で、正門の前に、私服を着る少女が立っています。

狼のミミのする男の子が出て、少女が向かって翼で飛んで近づきます。

「ダノンさんー、これから私に付いて来られるかしら?」

「『極東語で』五月ちゃん?いやっ、『連邦語で』ジェニーさん?」

「ああ、話が長くなるけど、とりあえず一緒に警察署行って、弟を引き取りにくるわ」


「そこの翼の女?しつこいなあ。こいつ、俺たちが予約したんだぞ」

「そうだそうだ、貴族かなにか知らないが、俺たちの邪魔をしたら許さないぞ」


ダノンさんの後ろに付いてくる2人の男の子が現れました。


「ダノンさん、時間がないわ。早く行かないと、当番の憲兵さんが上がったら、ダノンさんの弟が警察署に一晩過ごすことになるわ」


少女が2人の男の子に近づいて言います。

「これからダノンさんと警察署に行くデートだけど、何か用があればあんたたちも一緒にいこうよ。私、結構憲兵の知り合いがいるわ、シティホールにおいでも副市長まで知り合って、法律に詳しい、いえ、弁護士くらいの知り合いもいるわ。憲兵か、行政か、法律か、掛かってきたら相手にしてあげるわ、もちろん倍返しだわ、いえ、十倍返しだわ」


「こぇー、すごく怖いよ…って俺たちをこう思わせているのか」


「ねぇ、知っている?私、ド・ルプレイヌ=ド=メ魔王城のお主だわ」

少女が翼を展開しました。

「ダノンさん、高い所に飛んでしまうのよ、私をしっかりつかまえて」

少女がダノンさんをお姫様抱っこしながら、空に飛んで消え去りました。


「きれいなつばさ…やっぱ今回の件はやめようか」

2人の男の子が言います。



「相棒よ、翼ってすごくいいんだね」

「もう、ダノンさんまで…ダノンさんも訴えを食いたいのか」

「僕は降参する」

「ところで、ダノンさんって高い所を怖がらない?ああ、やっぱり人生の間違いを何回やっちゃったになっても、飽きないわ」

「はい?」

「前略。教えなーい」

「(小さい声で)『極東語で』五月ちゃんって、かっこいい…」


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