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負の資産魔王城は財産放棄か?民事再生か?  作者: ださいやさい
第3話
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第7章

「…」

「なあ、ダノンよ、授業ってつまらなくない?俺たちと一緒に学校の外にいけよ」

「…」

「朝から晩までそんなに真面目だったら、このランク・ル・ブーレイ高にくるはずなくない?」

「…奨学金あてで来たのよ、バカに囲まれた環境で読書するのも、なかなかの経験じゃない?」

「俺たちをなめているのか?」




「狼ミミのお兄さんよ、トウモロコシの缶詰めってどこです?」

「はい、お客様。ひとまず食品エリアにお体を移ってください。あちらの看板に、左に曲がって、突き当りから2番目数えた棚です」

「ありがとう、狼ミミのお兄さん」




「へぇー、Dってデュトワというの?」

「そうだぜ、何か文句あるのか?」


「えへへ、スーパーマーケットのネームプレートにDしか書かれていなかったから…それより、バンジャマンちゃん、続けていいわ」

「…俺は、ダノン兄上を一番大事にしているのだ」


「俺たち、生まれてから、小学校に入る時、父と一度も合っていない…喉が乾いた…おじさん、水をください」

「はいはい、ド・ルプレイヌ=ド=メのお嬢さんも凄いじゃないか、これも魔王の力のか」

「もう、種族差別を言おうとしたら、私も容赦なくおじさんを訴えてしまうわ」

「あはははっ、ド・ルプレイヌ=ド=メのお嬢さんも、机くらいの高さしかなかった時にあったら、ヴィクトルおじちゃんと呼んでくれたのに、ド・ルプレイヌ=ド=メのお嬢さんはもう僕のことを覚えているのか」

「お互い様じゃない?私、下の名前はジャンヌ=ユージェニーというだよ。ヴィクトル(Victor)ボーフィル(Beaufils)お’じ’さ’ん?」

「喉が乾いた!おっせぇなー」

「じゃ、行ってくるよ、ユージェお嬢さん頑張って」

「あのね、私の直感かもしれないけど、バンジャマンちゃんって家出じゃない?ならわがままを言うのは、社会に通じないわ、ダノン兄さんも、大人しいバンジャマンちゃんを見たら、喜んでくれるじゃないかしら?」

「…はい」


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