第5章 (5月6日)
「バカシアナも早く寝なさい、明かりを消すよ」
「メイっちってどう思う?うちって、とてもカリスマ性のある人間じゃないか」
「シアナってバカにバカのカリスマ性があるわ」
「そうじゃなくて、ユーモアのことだぞ、ならば、笑い話を言っておこう。
患者が診療所に行く。
そこで患者が「先生、私の息切れがどうやって治りますか?」と言って
医師が「私のアドバイスを聞いて、寝るときは窓を開けておきましたか? 」と返事して
また患者が「はい」と言って
医師が「それで、息切れは完全になくなりましたね?」と質問して
患者が「まだありますよ。 でも、首飾りや財布やスーツが完全になくなりました。」と答えた
どうだ?すごく面白いだろ」
「はははははっ」
「全然面白くない…下ブルティノー市ならなくならないわ『東部大陸語で』ったく、シンカンちゃんって連邦語を知っているかしら」
「『東部大陸語で』話を理解していなくても、サル女の変顔だけて笑いたくてたまらないわ」
「あ、は、は、は、は」
「メイっちってユーモアを知らなかった?なら別の笑い話もしようじゃないか」
「いいから、寝ろ」
5月6日。少女が何かが重い物が床に落ちる「とー」の音に起こされました。
「朝から何の音?まさか泥棒かしら?」
少女が音の元に向かってしばらく歩いたら、ほこりのつまった木製とびらが床に倒れています。
「お金も力も…私一人で直せないわ、放置しておこう」
少女が部屋の中に入ります。
「ここは、父の書斎だったわ」
本棚も床も机もあっちこっちがほこりだらけで、天井に蜘蛛糸が残っています。
「父の書斎って久しぶりだった…」
少女の向かいの机に、チクタクと鳴っている腕時計が置かれています。
「ポスト魔導回線の線路を時計より役立つのかも、父よ、これ、借りておくわ」
少女が腕時計を取って、自分の部屋に戻りました。
「ユージェちゃん!」
下からボネさんの声が届いてきて、少女が降りて手紙を取って、自分の部屋に戻りました。
「ポスト魔導回線使用代改定のお知らせ…と、あっ、今日に行くわ」
2枚の手紙が適当に机の上に置かれました。




