表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
負の資産魔王城は財産放棄か?民事再生か?  作者: ださいやさい
プロローグ
5/322

第1½章

少女は傘を支えて街を歩いています。家を出た数百メートルでも街が静かになります。

Tchi(チー) Hau(ハウ) で3.8リンジー(Ringét)のセットを頼んで, 10年生の年度登録料350リンジーを払って,残りは40リンジーくらいのか」

少女は東側大陸風の料理屋Tchi Hauのショーウインドーに足をとめました。支度中のサインをボーっと見る少女に,店の中からもう一人の女の子が声掛けて来ます。

「あら、ユージェ姫じゃないの?」

女の子が閉じたガラスドアを開きます。

「一緒に行こう、ヒ’メ’サ’マ ↗」

シンメイ(心銘)さん、行こうってどこ?」

戸惑い少女に,怒っぷりと装うシンメイさんが言う:

「私たち,一緒にティボー(Thibault)(ville-)西(Ouest)高を受けたじゃん。今日はお店開かないよ。食べたいならご勝手にどうぞ。キッチン使わせてあげるわ,もちろん食材は付けで。」

「シノワ料理なんて分からないよ…」少女はがっかりします。


二人がそれぞれ傘を支えて歩いています。

「姫様は翼を持っているのに飛べないのよね」

不思議を感じるシンメイさん。

「自機免許を取らないと速度と高度の制限が厳しいし,健康診断と安全講習もうざいの。それに,シティホールにあまり行きたくないもん…」

語る少女が足を止めました。

「そういえばこの学校,飛行学導論が学べるんだ。単位足しに社会人向けの飛行免許教室の授業料に節約できるのね…」

少女が独り言ながら笑顔を出しました。

「やっぱり姫様かわいいわ」

少女を見るシンメイさんが言う。


シンメイさんが巨大段ボールのような小屋に足を止めました。

「ああ,こいつら,天気が悪いからストライキは後に延期なんて,勝手な都合で動く奴め!あれ,どこ行くの,姫様?ここでバスを待つのよ。ティボービル西高はヴァンディエール(Vendière)区だわ!まさかこんな雨で歩いていくかしら?バス代くらいならおごってあげるわ」

「ありがとうシンメイさん」

道を引き返す少女は言う。

「礼を言うなら今度宿題貸してー」

「どんな授業が一緒だってまだ分からないじゃない…」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
正文をご覧いただきありがとうございます。お気に入ったらブックマーク、評価、感想よろしくお願いします。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ