第6章
スダッフルームの中に、少女とダノンさんが木製の足が低いテーブルでお互いに向いあって木製の背もたれのない椅子に座っています。
「変わった家具の配置だわ」
「マネージャーがこういう東側大陸の家具が好きだったから」
ダノンさんが2個の白い小さい茶碗をお湯の入っている大きい茶碗に入れて、すすいで、乾して、後ろケースから黒い円盤状の堅いものを叩いで、黒い屑を小さい茶碗に入れて、お湯でとかします。
「これは何の?」
「東側大陸から運んで来た変わったものだ。烏龍茶というんだ。手間がかかるけど、コーヒーよりすっきりした味をするよ」
「休憩時間でこんなに楽なんて、私も別のバイトをやめて、ここで働きたいわ」
「あははっ、それより、僕の話って、ジェニーさんに通じると直感したから、話し合いたいな…朝の奴らが分かってくれないから喧嘩までしちゃったよ」
「あははっ…」
「ジェニーさんって神を信じるほうか?」
「信じるかどうかが分からないけど、世には百科全書でも解釈しきれないことが山ほどあるの、よその力が介入してくるじゃない?」
「神って、一人か、複数人か、それとも人間が想像できない形なのか、誰も断言できない」
ダノンさん小さい茶碗に入っている液体をひと口飲んで、話します。
「でも、もし神がいたら、「人間が思索すれば、神は笑う」 」
「ええ」
「たった一人の人間だと世界の真実を握るわけない。世界の真実だけでなく、自分自身を見出すこともできない。」
「それな」
「A市に旅行したほうがいいのか? 結婚したほうがいいのか? この会社に入ったほうがいいのでしょうか?絶対なる正解なんてないじゃない」
「確かに」
「各種族は亀のようにゆっくりと這いと正反対に、連邦は列車のように急速に発展が進んでいる。私たちも、ますます外界の制約を受けるようになっていて、誰も逃れることのできない制約で、私たちはますます互いに似てくるじゃない?」
「…確かにそうだわ」
「でも、例え一生に掛けて正解なんてたどり着けなくても、私たちに与えられた使命は、思想を促進することであり、商店の中に客を笑顔で挨拶するのではなく、工場の炉に火をつけるのではなく、信仰と思想の燃える炎を維持し広めることではないか」
「使命って言っても、最終的にお金がないと社会で生きていられないじゃない?」
「…お金に依存して生きることが正しいかどうか、高校を卒業した後 師範 学校 に進学するかどうか、僕にも分からない。でも、いつか東側大陸に行ってみたいな」
「あははっ、ダノンさん頑張って、東側大陸に行ったらお土産送ってくれよ」
男の子の目の中が光っています。すると、男の子が立ち上がって、机に何かを書いて、何かの文字が書かれている小さい紙を少女に渡しました。
「ジェニーさん今日はいっぱい聞いてくれてありがとう、相棒よ、いつでも家に来ていいよ…(小さい声で)「極東語で」五月ちゃん」