第4章
魔王城は異様に騒いていました。魔王の末裔と隠棲系魔女が争っています。
「言っておくけど、魔王の一族の身分ですべての人を救えると思ったら大間違いだ。誰でもあんたは時勢を圧倒的なチカラで変えると思ってないから」
「だからと言って、本当にレベスクくんを救える方法はないの?」
「あるよ、ただ戦争状態のキャプテンでもない、今の平民のあんたにはできない。例えば最高レベルの国家機密で住所の特定されない場所に住ませて、生活費や報酬などは全額が連邦の政府から支給されるとか…」
「大げさすぎるわ。尊いの魔女が重んじる魔法に何もできないなの?」
「魔女とは?アーミーハンマー百万?数百人や数千人のマフィア組織は魔法で倒せるのなら、なんで私は銀行強盗をしなくて、電話回線のスイッチボックスをいじってきたわけ?
それより前、家計状況をコントロールしている?キッズ、あんたより長く生きた分ほど世故に長けるんだぞ。節約、手伝おうか?」
「どうすれば?」
「ひとまずこの屋敷のすべての水道管から漏れた位置を…Je pensais, que ça serait fun, tu sais. (楽しいと思うよ)」
「でもこの屋敷はとても広いわ。それに、デ・レルマさんが自分の分の家賃をくれれば、そこまで家計がキツイほどでもないのに」
「A buen hambre no hay pan duro. (空き腹にまずい物なし)。動きなさい…」
魔女はため息をついてサイドの髪を握ります。
「(ささやく)ラ・シテのテマッコグラン商会がどこかの銀行に組織再編したあとも、私が預けたラ・シテ銀貨をリンジーに換金出来れば当然払うよ…」
「ウイ。ロウソクとマッチを持ってから電気を消すわ」
「メキャベツを美味しくできる調理法はわからないけど、市場のおばあちゃんと話が合うから半キロまで安く買っちゃった!」
ダメイドが魔王城の入り口に入ったら真っ暗でした。
「少なくとも塩で漬ける法があるのだろうか!」
3階から少女の声でした。




