表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
負の資産魔王城は財産放棄か?民事再生か?  作者: ださいやさい
幕間19
314/322

幕間19

「紹介状があればお金がなくでもあげるけれど、1枚の燃料券は1かごの漬けイカしか買えない」

「何とか安売りにしてよ」

「何とかルールを変えられるチカラを手に入れてよ」

「今度おっとが働いているコルホーズでのポテトを取っておいてあげるから」

「その数か月あとの利益は口で約束では何の意味もない…」

購買協同組合の店員さんが満開した白い蓮のような笑顔をして、買い手となる客にもっとも情けない言葉を出します。


「ここのなごみは、うそとたくらみになりったっているわ…」

「何かを考えているのか?」

休憩スペースに座ってパサパサな麦パンを噛み続けて、有人カウンターを見つめる由理依が切子に声をかけられました。

「ジャンパーできるルートを考えているんだ」

「じゃこれのむ?」

切子が缶ソーダを由理依に渡しました。

「今度はどの券の無駄遣いをしたのかしら?」

「ううん、ほら見て」

切子が髪の結びつけるた輪ゴムがなくなったことを由理依に注目されるように自分の髪をいじっていました。

「燃料を節約したい面からも、人目を避けたい面からも、氷結した川の上に走りたくなるわ」

「でも万が一の場合は?」

「ちょうど同級生の一人が第三新百津川(Третья Нью-Схинмомотсугаща)町の堤防に働いている」

第三(だいさん)新百津川町(しんももつがわ)?」

「新百津川がよく氾濫するから、その水を汲んでいた農業する人たちも川が氾濫するたびに別の場所に移転ざるを得なかった。ところが第5回五カ年計画で、川沿いの堤防が整備されて、町の場所も固定されていた…というか何で観光ガイドみたいに解説しなければいけなかった?ところで食べなよ、魔法ってさ冬眠した動物を呼び出して料理できないのじゃない」

「ぱさぱさパンがひる飯か…こんど手元に食材があったら焼きちゃんぽんパンを食べたいところだよ」

「この自然村は300人弱しかいないわよ。小麦粉でできた食べ物あればありがたく思いなさい」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
正文をご覧いただきありがとうございます。お気に入ったらブックマーク、評価、感想よろしくお願いします。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ