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第9½章
午後。少女はマーシャン法律事務所に手伝っています。具体的に、書類を整理したりします。
「シカ族のつの洗い料金はシャンプーと別だと判決が下ったのかしら?読み終わったわ。おじさん、押し抜き機 はどこかしら?おじさん?」
返事がありません。
「ただいま。あ、ユージェ姉ちゃん、居たのか」
「あら、サラしゃん。おじさんは?」
「依頼人と付き合って駅へ向かいにと行ったって、伝言メモが残ってくれてるけど?」
「おばさんは?」
「あたしんちとの付き合いが浅い訳でもないから、この時間帯にママが買い物に行ったことくらいは覚えてほしいの」
「あ!もうこんな時間?でもその前に、サラちゃん、押し抜き機は普段どこにあるのかしら?」
「そこだよ。そこ。」
「どこ?」
「ユージェ姉ちゃんの翼が開いたとき、落とせるとこ」
「どうして私の背中だったと言ってくれないの?」
少女は振り向いたら、本棚にある数冊の本と穴あけパンチを翼で落としてしまいました。
「これがあたしのいうこと」
ずるい笑顔のしたサラちゃんに、少女がぷっとふくれっ面をしました。




