第6章
3人が魔王城の近くまで来たら、さまようキャロルさんと出会いました。
「ジェニーちゃん、やっと帰ったのね。そういえば、この門にかかった防犯魔法、強すぎじゃない?ネズミ一匹も通す気がないじゃない?」
「こんな時間に何か用があるのかしら?」
「この間を自宅のタンスの下に見つけて、ジェニーちゃんから借りた本と思い出したから、返しに来たの」
「玉ねぎが好き…」
少女が軍人の敬礼をするダメイドを門すぐのフェンスに座らせて、キャロルさんから本を受け取ります。
「この油で揚げた玉ねぎっぽい防犯魔法を設置した人が今、自白したわ」
「血眼になって捜し求めていた物や人がひょっこり眼前に現れているのじゃない!そこのお嬢さん、魔女への素質がかなりあるようだね」
先まで大人しくなったデ・レルマさんが急にキャロルさんの手を握ります。
「魔女はメシ食っていけるか?食っていけないよ!」
キャロルさんが灰がたくさんついて汚れている手で魔女を払います。そして本を持った手で額の汗を拭きます。
「惜しい。でも今度は必ず魔女になってもらうんだ」
「進もう」
ダメイドが歌えながら立ったとしても、まっすぐに歩けませんでした。マリー王女に羊舎と転用された敷地に吐いてしまいました。
「じゃまた今度ね」
キャロルさんがきれい側の手で鼻をつまんで、汚れた手で少女に手を振って去りました。
「今日は絶対にいい日と思わないのだろう」
「進もう、オエー」
「ジャネットおばあちゃんにも手伝ってほしいわ」
魔女に揶揄された少女は心の声が漏れました。




