第4章
「はいーらっしゃい」
少女がTchi Hauの店に入ったら、座った客の一人が店員代わりに挨拶していました。
「レタヌール?ベの音呑んでいない?」
「よく気付いたのね、文化人の黒いトリ…のお嬢様」
ジョッキーを持っているダメイドでした。
主よりも保護司と近い(もちろんストーリーの現時点では存在しない制度と考えていい)少女もお手上げ状態です。
「せめてこんなに頻繫に飲まないでほしいわ」
「お嬢様、日が暮れてからの娯楽なんてこの他に思いつかないよ。」
少女がダメイドの炭鉱労働者っぽい飲み方を数十秒見ていました。人は、一寸を得ればさらに一尺進もうとする生き物だということは、少女が知るのは不十分でありました。
「ここに居たのか」
少女の後ろに憲兵がドアを開けました。
「レタヌールさん、あの時の状況をもっとくわしく教えてくれる?本当に魔王城に入ろうとする、あなたが泥棒と思っている3人の行動を封じたのでいいのか?」
「そうだよ。あの連中は、魔王城に魔王の魔法が掛かっていないからといって、よくも宝探しに入ろとしたのね…」
憲兵さんがダメイドに声をかける2秒前に、少女はもうキッチンに入りました。
「エルフは体ちいっちゃいのに、よくそんな大きい鍋を揺らしているのか」
ピーク時にすぎたか、シアナさんが爪先で立って、鍋に向いて慣れたように調理するエルフ耳の女の子の後ろに見学しています。
「いい?シアナ姉さん、世の中に、一番損をしない、借力打力」
「ジェリーダリー?アンド・ヒス・オーケストラ?」
「ごめん、お腹すいたわ、何でも食べていいとシンメイさんが約束してくれたから」
「ノンノンノン(東部大陸語で)噉都得?!よくも調理されていない川魚を食べるのね…」




