表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
負の資産魔王城は財産放棄か?民事再生か?  作者: ださいやさい
第18話 後
263/322

第10章

3人は夜の街を歩いています。

「いつか音楽を黒板ふきに入れられると信じていた?」

ラヴィル=スールさん横目でシアナさんを見ます。

「うん。そして人々がネクタイを耳の周りに巻いてだけで、オーケストラが隣のように感じるのだぞ」

「周りがうるさいと頭が痛くなる人だったら地獄的だね」

少女が不自然な笑い方で会話に乗っかります。

「ユージェちゃんは何でサル女に甘やかししている?」

「彼女の直感を信じているわ。帝国に暮らしていた人たちも煙が出る馬車を想像できないのじゃない?」

「あ、メイっちに安否確認をしたい。あそこの公衆電話に行ってくる」


デ=グレ県市外電話交換局。一人の女の子がコーヒーをひと口をちょっぴり飲んで、クロスワードパズルを解けています。女の子が面している壁の機械が赤く点灯しました。

「デ=グレ県魔女コンパニ(compagnie)連絡会。555か…デ=グレ県市外電話交換局」

「なんだかハムスターの鳴き声を聞いているぞ?」

「気のせいです。雑音と思います。さて、ご用件は?」

女の子が振り返ってみると、キャベツを噛んでいるハムスターが変な挙動でもしていませんでした。

「下ブルティノー市に繋げてください」

「悪いですが、あそこへの回線が故障していて…」

「もう何週間前に直ったけど?」

「あら、そう?…キキ、食べ終わったら回し車に動かしてあげるよ」

「ハムスターじゃない?回線が嚙まれたら、えらいことになる気がする」

「待って、そこじゃない、コーヒーコップは君の遊び場じゃない!」


「一方的に切られた…」

シアナさんが公衆電話の受話器を戻しました。

「へぇ、あのサルを屈服させた東部大陸からのシノワ娘がいるのね。それほど強いのなら、何も心配されることもないのだろうか…それに東部大陸の言葉しか話せないエルフもいるって?」

「そうだわ。シアナさん、私のコインを使ったら、小切手を一枚頂戴?宿屋で使われるのかも」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
正文をご覧いただきありがとうございます。お気に入ったらブックマーク、評価、感想よろしくお願いします。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ