第3章
飛んでいる少女がホイッスルの音に気を取られました。
「ここら辺で飛んではいけない!」
少女とシアナさんが地面に除いたら、自転車で急いで2人に接近する憲兵の姿がありました。
少女は地面に降りて、自機免許、学生証と招待状を憲兵に見せます。
「翼っち、心配無用だ。挿話のようについてくる情けない憲兵は、舞台に向かって身振り手振りを交え、しばらくの間登場した後、何も言わずにそっと退散するのだろう」
「ルプレイヌ=ド=メとグネル…元魔王と読書人の家柄、学問の求められる業界にお勤めする予定のお嬢さんたちは、きっと私のようなパン焼き職人の家生まれた庶民を見下ろす一方だろうか…」
「そんなことはないわ。だけど、この街で方向感覚を失って、迷子になりそう…」
「下ブルティーノ市が発行したものだったら、問題ないのはず。よし!案内してあげようか?私、ジュヌビエーブ・フルニエといいます。夢は自分の船を持つことです。実は私、憲兵になりたかったわけじゃないのよ。戦後にもらった弔慰金が途切れたから、母がなんとかベーカリーを回してきたんだけど。私もきちんとした仕事で収入を得ないと生活できないんだ。父の服を着て仕事したら新たに服を買う支出がなくて済むから、憲兵の担い手となった」
「話す速さが早くなるとともに、丁寧さがなくなったわね。あ、ごめんなさい、お気の毒だったわ」
「庶民に貴族言葉が通じないんだ。重い話を聞いたら申し訳ないんだ。けど、お二人は法に詳しいのなら、助けてほしい。義務弁護人として助けてください!」
「うちの魔王が世界征服への一歩!翼っち、そのクエストを受けようぜ!」
「実は弟が勇者ごっこでドラゴンの翼を傷づいた。けど、うちに和解金が払える大金なんかないんだ。」
「法学優先クラスとはいえ、10年生から刑法典を習うわけでは…」
「ああ、ジュヌっち、この街の図書館を勝手口のドアのカギを破壊したいんだけと、援護してくれるのよね?」
「ジュヌっち?初めてこういう呼び方で呼ばれたよ。では、2日後に、デ=グレ中央市の軽微犯罪法廷でお会いしよう。今日はひとまず、お嬢さんたちをデ=グレ中央高校に案内するわ」
「あ、それに、ジュヌっち、宿の紹介か泊まらせるくらいもよろしく!」
「日帰りのはずなのに…」
「翼っちよ、法学優先の意味ってわかる?これは翼っちを鍛える大チャンスだ。」
「でも、私はそういった資格を持っていないわよ。」
「軽微犯罪法廷の事務は、大体老眼鏡をつけたおばあちゃんだ。翼っちの自機免許を見せて、なんとか誤魔化せばいい」
「けど、それは重罪となる可能性も…」
「魔王の末裔のくせに、いじいじしたな。ブルティノーに戻ったら無敵状態だ。」
「バレたら私一人で飛んで帰るわよ」
「法の味方になるわけで入学したのか?それともぼっちで魔王城で暮らしていたから逃げ場が欲しかっただけなのか?」
「やるわよ。だからやめて」
「(小声)ぼっちになるのは、うちだった」




