表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
負の資産魔王城は財産放棄か?民事再生か?  作者: ださいやさい
第18話 前
254/322

第2章 (6月15日)

「おはよう!早く起きないと水差しが乾くぞ!」

少女がラム酒のビンを叩くシアナさんに起こされました。

6月15日。目覚めた少女の前に立つシアナさんが、白い髭のようなものをあごにぐっつけています。

「水差しよりラム酒のビンじゃない!それにその格好、大賢者の仮装かしら?」

「逃げろ、愚か者ども!」

「その白いってのは何?」

「これ?これは海峡の国によく使われた法廷用かつらだ」

「モップじゃないわよね?汚いから外しなさい!」

少女が白い床に捨てました。

「法律を踏みつけるやつ!」

「真の魔王のシアナさんを倒せるのなら、法律なんて後回りだ」

「あ、言い忘れたが、そもそも出発しないと…」

「ぐぇっ!」


少女はいい加減に着替えて、乱れた髪のまま、開脚でぐっすり眠っているダメイドの部屋に入ります。口を歪めて、ダメイドのお腹に軽くアッパーカットします。そして、ダメイドの部屋から輪ゴムを取って、自分に付けて、シアナさんと出かけました。




列車に席についた瞬間、少女が背もたれにはいつくばりました。何時間経ったのがわからないが、やっと起きました。進む列車に、少女がシアナと窓のそとの景色を眺めます。

「なんとか無事に乗れたってよかったね」

「シアナのせいで貧しい生活を送り続くわ。中等列車は学生価格が使えないわよ」

「でも、下等列車でデ=グレ中央まで乗っていく気?お尻は石造建物レベルか?」


車掌が手持ちタンバラン(tambourin)を叩きながら、車内を歩き回ります。

アテンション(attention)!デ=グレ中央市ヴァル=ド=ラピエール記念館に用事のあるお客さんはモン( Monsei)(gneur )ョール・リュテス(Lutèce) 駅で降りてください。デ=グレ中央市ラピエール学園に用事のあるお客さんはリュテス=レ(Lutèce-Les)ゴトゥロー(-Gautreaux)駅で降りてください。リュテス地区に用事のあるお客さんはヴァル=ド(Val-de-)ラピエール(Lapierre)駅で降りてください。」

「わかるか!」

「デ=グレ中央市の選択肢は2つだから、ここに消去法を」



「ああ、デ=グレ中央高校か?あそこはほぼリュテス地区との境界線だから、お嬢さんたちはもともとヴァル=ド=ラピエールで降りるべきだ」

「はずれだね。プィッ」

リュテス=レ=ゴトゥロー駅の駅員の前におならしてしまいました。

「次の列車が来るまでに何かローカルフードを探そうか?」

「もう時間がない、シアナさん、私につかまって、飛ぶわよ!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
正文をご覧いただきありがとうございます。お気に入ったらブックマーク、評価、感想よろしくお願いします。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ