第1½章
「こうして人が添い寝してくる夜もひさひさだわ。」
「キャンセルの問い合わせなら1週間前にまで紙で提出していただくぞ。魔王にでさえ妥協してはならない」
「もうシアナさんのバカウイルスに免疫がつくわ」
2人はベッドの中でお互いに向き合っています。
「ねぇねん、デ=グレ中央市はデ・ラ・マーレ町に似ているのか?レ・オクトポデが食べられるのか?」
「こんなことを考えるより、早く寝ろ」
「おーい、おーい、船員さん、 船員さんよ、ひろびろとした海を渡れ 」
「揺らしてあげたいのかしら?」
「うんうん!」
「2階から蹴り追い出したいのに…まあ、仕方ないわ」
意識がもうろうとなってきた少女が無理やり眠気に耐えて、シアナさんの肩を持ち上げて揺らします。
「金山発見!向きを変えろ!原住民の町を見つけたら全焼させるぞ!やばっ、バターとイチゴのジャムが足りないじゃん。このままだとメイっちの料理に負けてしまう…」
少女が話の止まないシアナさんの顔をよく見たら、彼女がすでに寝ている事実を確認しました。シアナをふたたびベッドに戻して、適当なポーズをして、少女も眠気に逆らえず、寝ました。




