第8章
「ダッコダック 、駅舎の立体図だ。もし店が閉まっていたら、壁を破壊して本屋に入るもできる…」
ミノさんが2人とラングラード川に面している長椅子に座って、ミノさんが持ち込んだ資料を見ています。
「真下の排水路も気になるなぁ。下から穴を打ち抜くことも考えよう。」
「その繊細な体に鉱石を採掘するほどの重作業ができる?」
「助っ人は多ければ多いほどよい。爆裂魔法の魔法使いならどう?」
「いい考え方だ、お嬢さん。」
「ミノさんに調査を頼んでいるのに、何で2人が犯罪者のようにとんでもない計画をしているのかしら?」
「そうは思わない。犯罪者の考え方を真似することがいずれかに大学で学ばれるまともな学問になるのだろう」
「ジェニーちゃんも大げさだなぁ」
「神がユージェちゃんに翼を授けたとき、確かに間違った相手に魔王の子を演じさせていた気しかしない」
「んぐぐぐっ」
ぷりぷりした少女が翼の生えたフグっぽくなりました。
少女が夢中になって滔滔と述べている2人に少し離れて、ぼうっとしているとき、両親の顔をフラッシュバックしてしまいました。
「政治的伝統遺産を気ままに浪費しているじゃない?」
「魔王って意味がわかる?」
「わかった。不敬罪が成り立つようにを教え導かねばならないかしら?」
少女は擬声を使って公衆電話でル・デスフォージに「ギロチン」という本を注文し、届け先を公園管理局に指定しました。その後少女はトルゼ=イズランドに行って、他人名義の小切手を買いました。
王女の怒鳴り声を聞いて、少女は顔にかすかなほほえみを浮かべます。
「ジェラートはいかがでしょうか?」
ジェラートが積んでいる一輪車が少女の前を通りました。
「ジェニーちゃんの案、派手過ぎに使えないじゃない?」
「腹黒いユージェちゃんも時々好まれるかもね」
「え?私、知らないうちに話してしまったの?そういえば先のは啓発的な談話だったの?」




