第8章
少女が魔王城に帰ったら、庭にたくさん新聞紙で畳まれて作られた小屋がポツンと建てられてしまいました。
「帰って来たか、魔王」
小屋からギョームさんの頭がさし出してきました。
「ギョームくん?何をしているかしら」
「このレベスクハウスは俺の自信作だ。身の回りの物を詰めて住めるぞ。雨にも負けず…お祈る」
「レバスクハウス…レバスクさんの名前が捨てられた新聞紙と深く結びつけられたわ」
「オラ!」
小屋の中からの頭が女の子の頭がさし出してきました。
「ブルーグさん?」
「お久しぶりだよね…ドルグルグルグルさん…たまに気分転換をしたくて観光しにきたら、ル・セジュール・リキードという煙がいっぱい出るところに道を迷ってって…こっちのお兄ちゃんに助けられて、小屋づくりまで誘われたんだ」
「もうブルーグさんの話を突っ込むのをやめた。ツッコミを有料化したわ。でも、ここは魔王城じゃないかしら?」
「この庭の地権者はのシルドウィグスボーグのパイナップルシンジュだろう?」
ギョームの話しが少女に深刻な打撃を与えました。
「誰かがアリエラちゃんを見かけたかしら?」
小屋の中から3人目がいて、しくしくの声が陰々たって伝わってきます。
「ロチルドの娘がいじめられた?自業自得だろう」
ダメイドが何杯目か知らないスピリッツの入ったグラスを3本の指で持って、魔王城のドアにもたれかかっています。
「頼れない連中だわ。もう私がアリエラちゃんと仲良くして連れて帰らせるほうがいいわ」
「待って、魔王、シルドウィグスボーグのシンジュ王女はこう言った:魔王の末裔がこの敷地内に入ったら、彼女に1回の肩たたきをやらなければならない」
「よかろう。危うくマリー王女に頭を下げることだった。私の慰め方を教えるわ。ひとつは、いつも相手の傍にいて、十分な安堵感を与えてあげてと相手に感じさせること;もうひとつは、相手自身の力を奮い起こすことに導き出しながら、相手自分の身を守り、尊厳を保つための戦略を学ぶチャンスを与えることであるわ。」
「了解。のこぎりで彼女の可能性を探させるのね」
「そんなのは言っていない!待って、何でレベスクハウスにのこぎりを使うのかよ」
「ドルグルグルグルさん、つっこみをしっちったのね。5リンジーちょうだい?」
「もう嫌だ。私は線分だったら、この2次元の世界を突き破りたいわ」
「…レベスクハウスは3次元、あたしは100万次元だ」
「天にますルイ=フィリップの名で愿わく、このだらしないメイドにお酒のたたえた池高飛び込みでもやってほしいわ」




