第6章
「はははっ、今、笑っているのは誰だ?」
マリー王女が服の中から焦げたピザを出しました。
「翼の悪魔の手づくりピザのおかげだ」
「悪魔じゃないもん!平気で人に傷ついている!」
「いや、こんなピザを食べ物を思っている人こそ悪魔だ」
「ダノンさんのミミをミミガーにするわ!」
「ミミガー?悪魔的料理か?」
「とにかく、ロッテ、何か申し開きのなら、憲兵さんから話を聞くの」
「にんじゃ?この体でかくれんぼなんて、楽勝だよ」
誰も気づいていない憲兵の女の人が急に天井から飛び下りました。
「今だ!」
少女が急ぎ足で、懐中からポーションを持ち出して、女の人の口に注ぎます。
「間に合った?間に合った!」
外から憲兵の男の人が事務所に入った瞬間、女の人が推されて男の人と唇を合わせてしまいました。
「うんうん、もうない」
「あまり老婆とキスしたくないな…この体のトライアル期間が終わったか。っていうか、先の人が刺されたのも茶番劇だった?」
「どうやって老婆を定義している?見た目は老婆でなく、声や喋り方も老婆でなく…」
「そう。誰かがうわさを広めてミノさんを調査させるのも、全部ミノさんとミローさんの生活をにもと戻す努力だったわ。」
ドヤ顔している少女が言います。
「私生活が無くなるということは、成功に近いということだと信じているのに…」
「たまに授業をサボって茶番劇に参加するのも悪くないのかな」
「あらら、ランク・ル・ブーレイ高校で優等生をしていた?ダノンさん」
「黒い翼の生えた子供よ、人生は暗い道だ、この先に何があるかわからない…」
「一件落着、私こんな感じなの」
「姫様、お怪我はない?」
「でも、これっても魔王城を救えないじゃない?ただで人に魔王城の所有権をやったって、法的効力があるよ」
「あ!」
ミローさんの話しで、少女が唖然としました。




