第4章
「いまだに理解できないわ」
「人々は労働の果実を愛のために分け合うわけではなく、他者から必要とされるもののために交換し合うんだから。自分の労働の果実が足りないのに、将来を賭けてもっと価値のあるものを交換したかったら、何かを請け合っても交換したいってこと。」
「授業の内容ではなく、先生の授業に人が来ない理由に理解できないわ」
「ああ、そのことだったら…実は教務課のジャンサン夫人がこの授業の経費を連邦極東領地会社の株券に投資して損したことを私が見つけたから…」
「株券なんかよりたまご券がずっといいじゃん!」
芝居をリハーサルした2人が話を割りこみました。
「たまご券って?」
少女が初耳している振りで話を聞きます。
「ブリンジーと書いてあって、実はたまご券だ」
「これ、借りていい?」
教授が1人の男の子から揉めた紙をもらって、矯めつ眇めつみます。
「コーボ・アン・コレール…これは間違いなくド・ルプレイヌ=ド=メ家の紋章だ。ド・ルプレイヌ=ド=メくん、魔王城を抵当権設定して債券を発行した?」
「何かを言っているのかさっぱりわからないわ」
「そうでなければ、誰かがこの債券を回収して、魔王城を敵対的買収したいかも。たったの紙切れでも法的効果があるを忘れてはいけない。今ときは誰が一番魔力が強いかを殺しあって争う時代ではないからだ。」
「誰かが先生の言っている意味を理解している?」
「わからない。でも、「光り輝く剣を納めよ、露の中で錆びるから」と近い?」
「ああ、誰かが私の金入れを盗んだとしても、それはゴミを盗んだだけで、それは何の価値もないものでしかない。」
「あんた2人を見たら、演劇は市立大学の課程シラバスから追い出す連署をしたくなるわ。きっとマリー王女だ、彼女はまるで緑色の目をした悪魔で、獲物を爪で手玉に取るのに慣れているわ。」
「悪魔ならこの教室の中から1匹…」
「黙れ!その鍋で頭からスライムを煮乾すべきだ。カラステングは悪魔と結びつくな。ありがとう、先生、いいねを付けてあげるわ」
少女が翼を羽ばたきして、千羽鶴を出しまして、先生の手のひらに置いて、教室を駆け出しました。
「これは何だ? いらないけど」




