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負の資産魔王城は財産放棄か?民事再生か?  作者: ださいやさい
第12話 前
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第2章

「他人は地獄だわ」

「人間にとって他者は存在しなければならず、そうでなければ自己の存在を確認することはできないじゃない?この破れた自転車のタイヤも同じだ。現認されて初めて、破れたこととなる。」

「聞いてくれてありがとう、レイトさん。自転車を修理に出しているのに、まるで哲学の授業でも受けた気分がするわ」

「アドリーゼにも内緒な話だけど…若い時、サン=エティエンヌの中学校で自然の授業でも教えていたんだ。あの総督(gouverneur)がこなければ、未だにサン=エティエンヌで暮らしているのかも」

「そういえば、私も…サン=エティエンヌって、一回行ったことがある。妙な雰囲気がする街だったわ」

「ラ・シテも元老院がない時代になったのね…どうしてテンダム自転車を大量に仕入れたのを知りたい?有刺鉄線のない拒馬としても使えるから…帝国の最後の処刑人と呼ばれるあの総督は、憤りの抑えられない市民らに、やりと銃を向けたんだよ。今の若い子は戦争を経験したのに、あの事件って知らないのだろう…」

「そんな事件があったの?」

「人が若く、心を開いてにしていた頃、生かされて、生かされてとよく言ったものだ。…」

レイトさんは少女の質問に答えずに、自分勝手で歌い始めて、タイヤの修理に没頭してきました。

「これぞ丈夫になった。5000キロ漕ぎっても大丈夫なはず」

「世界の果てまで自転車を漕ぎるきがないわよ」

「お代はいいけど、アドリーゼの動き、もっと伝えてきてほしい」

「違う学校のに…」

「ユージェちゃん、ときどきは学校に行かないでしょ?街の中で授业をサボったアドリーゼを見たら、報告してくれる?学校での学ぶことは大切だ」

「それならよろこんで協力いたすわ」


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