第1章
「分かった。分かったから、後できちんと聴くわ」
「怖がるのは選ばれた少数者、吾輩のみぞ知る時代を探し出して、空に頭を垂れて、空よ、君の頭の上には空がある…」
「いいソネットだと思いますけど…これからは歴史の授業だわ。ついてきても困るなの…」
「翼っこもついに悪い男にからかわれてた?」
3人が並行して歩いています。
歴史の授業で、4人が同じグループで討論しています。
「ストーカーの最終目標は、例外なく、相手に自分を見てもらい、受け入れてもらい、恋に落ちることであるわ。」
「モニックの分析していることは間違いないと分かっているけど、本当にこのグループディスカッションの時間でそれを解決する気?」
「マッコグラン先生はそんな人じゃないと思うわ」
「じゃ問題ないよね。」
「ごめん、ガリポーさん、でもどうしても対策をしてほしいの。」
「プライバシーを侵害するためにストーカー行為をしたら、もういっそ殺しても罪にならないという法律を作るべきだ。うわぁ、翼っこペイントがついているよ。もうぜんぜんターゲットと狙われてるじゃん」
「法学優先クラスでこんなことを言い出すなんて冷えるわ。いっそガルデさんはほかのクラスに編入したら?」
他の2人はレグヴァンさんの話にちょっとうなずいて、自分の椅子をガルデさんからわずかに離しました。
「え?」
 




