第8章
ティボービル西高校は、意外と平均から離れたレベルの高いやつと低いやつを集めています。
「前回のストライキ休校が終わって、みなさんが提出したレポートを見たんだけど、このクラスで唯一Aプラスを取った人がいる。言うまでもなく、ド・ルプレイヌ=ド=メさんだ」
「力のない魔王の一族のくせに、偉そうに…」
「だれが文句を言った?君のレポートは …母は、首都中からハンサムな若い公爵たちを集め、首都の貴族の娘たちをたくさん招待して、人間観察に付き合わせた。私たちは花の間に座り、扇子で顔を覆いながら、高貴な公爵たちを静かに見定めた。…法と哲学の要素はどこに?まさか公爵の心の中で隠しているのか?これは法と哲学の授業だよ。小説の書き方講座ではないだから。」
「豚のように太った老女、見るのも嫌になる。」
「教室から出ていってなさい!」
「前回の週間テストの結果が出た。1位はド・ルプレイヌ=ド=メくんだけど、ド・ルプレイヌ=ド=メさんの数式の書き方は結構古めで、それは何十年前の書き方だから、新しい教材に従うほうがいいよ。でないと、連邦統一高卒認定試験に、間違ったと判定されることもある」
「また魔王の子かよ」
「魔王の子に文句があるのなら、あたいの前に先に通さないとね」
「そして、2位のレグヴァンくん。少しプラスとマイナスが書き忘れたところがあるから減点。けど古い数式の書き方を使っていないから、実際に連邦統一高卒認定試験に受けたら、ド・ルプレイヌ=ド=メくんより高い点数を取れるのかも」
「もう何周目だよ。疲れたのだわ」
「大丈夫、モニック?まだウォーミングアップだわ。私が連れて休憩させましょうか?」
「やだ。マシューの膝元のほうがいい」
「翼っこ、あたしの姉に彼氏のことを教えた?」
遠いところからガルデさんが駆けつけてきました。
「ごめん、モニック、先に失礼するわ」




