第12章
「お疲れ様、よく頑張った、はい拍手」
「シアナってほとんどさぼっていたわ」
「シンメイさんとシアナさんありがどう、ここまで助けてくれて…」
「これはつけるぞ」
「いいよ別に、それより姫様、晩ご飯は絶対に来てね、では私たちは先に準備をするわ」
「お気を付けて」
シンメイさんとシアナさんはTchi Hauに向かって歩いています。
「あの子が心配だわ…ずっとその魔王城を住んではいけないじゃない…」
「あ!分かった!メイっちってもしかして翼っちが好き?」
「す、すきってっ!」
「なによこんなに反応が大きいであれば、当たりだな」
「シアナと関係ないわ」
「神様にお祈りしてあげるか」
「私は神なんて信じないし…」
少女が外出着を着たままベットで横になっています。
「180日か…これからどうするの…」
どの時間が過ぎたかわからないまま、少女が起こされました。
「おーい、翼っち起きろー、でないと翼を引っ張るぞ」
「シアナさん?!どうやって部屋に入ったの?」
「カギはかかってないよ、メイっちに頼まれて翼っちを呼びにに来た。メイっち、オイスターパスタとトマトの卵炒めを作った…翼っちのつばさ、柔らかいし、いい匂いもする…」
「わかったから手を放して、嗅ぐのもやめてー」
「あら、姫様、寝ぼけて目がひどいわ、寝込んだかしら、それはいけないわ、寝ることは晩ご飯を取った後で…狭くない?翼が置きにくい?椅子をどかすから少し待ってって」
「おいしそう、シンメイさん料理上手だわ」
「建前はもう結構だわ、ここは料理屋だったじゃない」
「シノワ料理屋なのにパスタだった…メイっち、シュウマイを弁償して」
「はいはい」
シンメイさんがキッチンに入りました。
「シュウマイだよー」
「ウォー…ってっ…パスタじゃないか」
「同じ小麦粉からできたものだわ…つまりパスタはシュウマイの姉妹だ」
「そんなー、屁理屈だ」
「シュウマイに使う食材なんて最近仕入れしてないよ、売りが悪かったの」
「次から仕入れしてくれ。うちが年俸を抵当する!」
「なら吐くまでシュウマイ食べ放題にしてあげるわ、かかってこい」
無言で食べ続いている少女に、シンメイさんとシアナさんは彼女の少し暗い顔を気づきませんでした。




